小野市との連携事業

小野市立好古館特別展 下東条歴史街道をゆく

捕虜として姫路・青野原を生きる

 小野市と神戸大学との間では、『小野市史』全八巻の編纂事業への執筆・協力など、以前から一定の連携関係がありました。これを踏まえ2005年1月には、「生涯学習や文化遺産の活用をめぐる相互協力」に関する包括協定が結ばれ、それ以来、毎年秋に開かれる小野市立好古館(歴史系博物館)の地域特別展を共同開催するなど、いくつかの事業がすすんでいます。
 このうち地域特別展は、小、中学生たちが地元の方々とともに、地域の歴史文化を調べ学習し、館内でその成果を展示するという、たいへんユニークな企画です。地域コミュニティーの再生をはかる手法の一つとして、全国的にも注目されています。この展示会に際しては、当センターの教員や研究員らが、自らの専門的知識を活かした研究調査をして、歴史文化の掘り起こしを行うと共に、博物館の学芸員をめざす本学の学生・院生が、子供たちと一緒に「地域調べ学習」に参加・協力し、貴重な博物館実習の経験を積んでいます。
 また2008年9月には、それまでの連携事業の成果を踏まえつつ、共同してオーストリアのウィーンにて、「青野原俘虜収容所里帰り展覧会」と「演奏会」を開きました。地域での地道な取り組みが、国際的な企画にも発展した事例として評価できると思います。さらに、2009年11月には、新たに発見された「青野原収容所」関連の歴史資料の分析も反映して、東京で「青野原俘虜収容所展 in Tokyo」を開催しました。

小野市立好古館企画展・地域特別展

▲このページのトップへ ▲トップページに戻る