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博士課程前期課程のキャリアパス

入学から卒業までの流れ
平成26年度文学研究科(修士課程)及び人文学研究科博士課程前期課程修了者のキャリアパス
人文学研究科博士課程後期課程進学者 30.8%
他大学研究科進学者 2.6%
その他の進路 66.6%

人文学研究科はすぐれた研究者を養成する場であるのみならず、高度な専門的知識やスキルをもった職業人を養成する場でもあります。人文学という学問を通して身につけた考える力、資料文献を読みこなす力、論理的な文章を書く力などが、社会人になってからも大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それと同時に前期課程ではさまざまな実用的技能も身につけることができます。

たとえば、大学院在学中には学会や研究会などで研究発表する機会が数多くありますが、そこで培われたプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が就職の際にとても役立ちます。また、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語のような、通常は大学に入ってから初めて学ぶ外国語は、学部の4年間では就職に結びつくほどのレベルにまで達することは困難ですが、前期課程でさらに2年間集中して学ぶことによって、仕事に必要な語学力を十分に身につけることが可能になります。現地でより集中的に学ぶための交換留学の制度も整っていますので、ぜひ活用してください。

今日ではさまざまな職種で修士号を持っている人材が求められるようになってきました。中学校・高等学校教諭の普通免許状を取得する場合、修士の学位があると「専修免許状」が与えられ、後のキャリアアップの際にも有利に働きます。また、人文学研究科には「日本語日本文化教育プログラム」があり、それぞれの専門と連動させた高度な日本語日本文化教育を行うことのできる人材を育成しています。

修了者の就職状況

■2014年度修了

フルサト工業、再春館製薬所、柏原歯車製作所、そごう・西武、F・O・インターナショナル、ノエビア、日本発条、マーキュリー、JFEシステムズ、大阪府庁、日本テクノロジーソリューション

■2013年度修了

森圓化成、サクラクレパス(サクラアートミュージアム)学芸員、三幸製菓、ジェイ・キャスト、富士テクノトランス、聖文館(若松塾)、愛媛銀行、明治安田生命保険、ラッキーコーヒーマシン、ウィルウェイ、オートバックスセブン、愛知県立高等学校教員、奈良県立高等学校教員、大阪桐蔭中学校・高等学校教員、神戸大学附属住吉中等教育学校教員、兵庫県立高等学校教員、長野県農業協同組合健康保険組合、長浜市役所、明石市役所、神戸市役所

■2012年度修了

ニッセン、ノエビア、ドコモモバイル、メディア関西、ヨドバシカメラ、神戸ポートピアホテル、大阪ガスケミカル、F.O.インターナショナル、京都府立高等学校教員、大阪市立中学校教員、長野県立高等学校教員、和歌山県立高等学校教員

■2011年度修了

帝人、村角、南野産業、東洋ゴム工業、中国電力、南海電鉄、菱井商事、ユニクロ、マルイ、ファイン、兵庫県立高等学校教員、愛知淑徳中・高等学校教員、三重県立高等学校教員、京都大学職員、スタンダードカンパニー、加東市役所、香川県庁、伊丹市役所

修了者の活動状況

風間 真楠(倫理学)

長野県職員
2010年修了

学部時代、都市圏の私立大学にありがちな、学生や教員との距離の遠さになかなか馴染めなかった僕にとって神戸大学は、研究も含めとても過ごしやすい環境だったと思います。講義では院生や学部生といった区別をさほど意識することなく議論を交わすことができ、先生にも気軽に話をうかがいに行くことができました。そうしたなかで築いた人間関係はいまの僕にとってもほんとうに大切なものです。

神戸大学ではいわゆる「哲学研究」のほかに、アスベストの問題など、伝統的な哲学がそれほど問題とすることもなかった新しい具体的な問題に対して学部、院の別を問わず意欲的に取り組んでおり、実際に僕がそれに深くかかわる機会はあまりなかったのですが、それでもここでの人の近さによって、それがどの学生にも見える形で行なわれていました。

いま僕は長野県で行政の仕事をしていますが、行政職、と一口に言っても本当に色々の仕事があります。この仕事に進むことを決めたのは、抽象的なものではないさまざまな知識を、実際の仕事というものを通じて身につけてみたかったからですが、もっというならそれはそうした試みに刺激を受けたからなのかもしれません。いま、これまでとは全く違った分野で、またこれからさらにさまざまな分野で仕事をする機会もあるのでしょうが、毎日新鮮さを感じながら生活しています。

Khatuna Barkaia(日本史学)

ジョージア国政府職員
2013年3月修了

初めて日本に留学するチャンスが訪れたのは2004年のことでした。中学校時代からずっと日本に夢中になっていた 歳の自分にとって、来日できることはそれはもうとても幸せな出来事でした。最初の1年間は、日本文学の世界に囲まれて学生生活を送りました。それからいったん帰国し、今度は神戸大学大学院人文学研究科(博士前期課程)で日本史学を学ぼうと、2009年に2度目の来日を果たしました。大学院生の毎日は、1回目の留学の時よりずっと忙しくて、勉強も大変でしたが、無事に修士論文を書き上げることができたのは、先生方、そして先輩方のおかげだと思っています。

合わせて5年間、神戸大学人文学研究科で留学生活を送ることができたのは幸運でした。あの5年間は、私の人生の転機だったと思います。日本語、日本文学、そして日本史の勉強ができた上に、日本の文化と歴史を肌で感じることができました。また、たくさんの留学生たちとの交流によって、私の世界もどんどん広くなっていきました。留学をきっかけに、自分の目標も、日常生活のスタイルも、価値観も、つぎつぎと変わっていったと思います。国際性豊かなこのキャンパスで培った先生や友人たちとの関係は、私にとって人生の宝物です。

冨田 晋吾(美術史学)

奈良県立高等学校地理歴史科教諭
2014年3月修了

私は人文学研究科で美術史学を学んでおり、近代日本の美術作品について研究を行ってきました。先生方はどの分野についても博識であり、いつも的確なアドバイス等をくださりました。自身の研究を進めるにあたり、神戸大学人文学研究科は最適な場所であると言えます。

現在、私は奈良県で地理歴史科教諭として勤務しております。教壇に立って思ったことは、大学で学んだ知識がいかに大切かということです。授業では、生徒たちは教科書に記載されている内容だけでは満足をしません。物事の背景や雑学、周辺知識などを知る事で初めて授業を楽しんでくれるように感じます。神戸大学人文学研究科で学んだ様々な専門知識が私の授業に奥行きを持たせてくれています。このように、神戸大学での数年間は非常に有意義なものでありました。これからも、大学で学んだ研究姿勢を徹底し、自身の教員生活を豊かなものにしていきたいと考えています。

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