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博士課程前期課程のキャリアパス

入学から卒業までの流れ
平成29年度人文学研究科博士課程前期課程修了者のキャリアパス
人文学研究科博士課程後期課程進学者 27.5%
その他の進路 72.5%

人文学研究科はすぐれた研究者を養成する場であるのみならず、高度な専門的知識やスキルをもった職業人を養成する場でもあります。人文学という学問を通して身につけた考える力、資料文献を読みこなす力、論理的な文章を書く力などが、社会人になってからも大いに役に立つことは言うまでもありませんが、それと同時に前期課程ではさまざまな実用的技能も身につけることができます。

たとえば、大学院在学中には学会や研究会などで研究発表する機会が数多くありますが、そこで培われたプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が就職の際にとても役立ちます。また、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語のような、通常は大学に入ってから初めて学ぶ外国語は、学部の4年間では就職に結びつくほどのレベルにまで達することは困難ですが、前期課程でさらに2年間集中して学ぶことによって、仕事に必要な語学力を十分に身につけることが可能になります。現地でより集中的に学ぶための交換留学の制度も整っていますので、ぜひ活用してください。

今日ではさまざまな職種で修士号を持っている人材が求められるようになってきました。中学校・高等学校教諭の普通免許状を取得する場合、修士の学位があると「専修免許状』が与えられ、後のキャリアアップの際にも有利に働きます。また、人文学研究科には「日本語日本文化教育プログラム」があり、それぞれの専門と運動させた高度な日本語日本文化教育を行うことのできる人材を育成しています。

修了者の就職状況

■2017年度修了

㈱イプシオン、バーチャレクス・コンサルティング㈱、㈱メディックメディア、福島県立美術館、㈱ドーン、㈱Z会、日本生命保険相互会社、㈱NEXO、奈良県庁、理化学研究所、グレイステクノロジー㈱、住友ゴム工業㈱、松下家電(中国)有限公司、㈱JTB、帝塚山国際学園幼稚舎、ダイドードリンコ㈱、三菱UFJニコス㈱、深圳博物館

■2016年度修了

丸紅ITソリューションズ、㈱ワークスアプリケーションズ、ダイキン工業㈱、西日本コベルコ建機㈱、㈱十勝毎日新聞社、コーナン商事㈱、グローリー㈱、新晃工業㈱、㈱クリーブウェア、シュマルツ㈱、㈱イング、モノタロウ、ルートイングループ、デンカ㈱、㈱ユニティー、Genki Japanese and Culture School、神戸大学附属中等教育学校教員、兵庫県立高等学校教員、大阪府立高等学校教員、近畿運輸局、大阪入国管理局、岐阜県庁、富山市役所、朝来市役所、太子町役場

■2015年度修了

NHK、長谷工コーポレーション、ディップ、ゆうちょ銀行、ニプロファーマ、KIJ語学院、カネマサ流通グループ、イーオン、日清鋼業、辰野、浜音楽教室、兵庫県立高等学校教員、岡山県立高等学校教員、神戸市役所

■2014年度修了

フルサト工業、再春館製薬所、柏原歯車製作所、そごう・西武、F・O・インターナショナル、ノエビア、日本発条、マーキュリー、JFEシステムズ、大阪府庁、日本テクノロジーソリューション

修了者の活動状況(所属肩書きは執筆時です。)

斉賀 万智(国文学)

兵庫県立高校教諭
2016年3月修了

人文学研究科博士課程前期課程を修了し、現在、生まれ育った地である兵庫県の高等学校にて教鞭を執っています。毎日の授業や部活動などで慌ただしい日々を過ごしていますが、毎日が新たな発見の連続であり、言葉では形容し難い充実感を味わっています。

神戸大学における二年間の院生生活では、古から現在に至るまで読み継がれてきたテキストを研究対象に据え、同時代の様々な文献を博捜しながら、自ら掲げた問いの解明に努めてきました。このような研究生活を通して、テキストに記されている一言一句に着目することの大切さ、そしてそこに意味を見出すことの面白さを深く学ぶことができました。ここで培った経験は、今、高等学校の授業を組み立てる過程においても、存分に活かされています。例えば、最近の授業では、中島敦の『山月記』を読んでいますが、その中で何度か「月」に関する記述が出てきます。“なぜ「月」に関する記述を行う必要があったのか”このような問いを投げかけると、生徒は多様な視点からそれに答えようとします。このように、普通なら読み飛ばしてしまうような一言一句に着目させることで、新たな解釈を見つけることができ、そして何より生徒の思考力や想像力を伸ばすことにもつながると考えられます。

教師生活は大変なことも多いですが、無限の可能性を見い出すことのできる職に就けたことを幸せに思い、これからも精進していきたいと思います。

Khatuna Barkaia(日本史学)

ジョージア国政府職員
2013年3月修了

初めて日本に留学するチャンスが訪れたのは2004年のことでした。中学校時代からずっと日本に夢中になっていた19歳の自分にとって、来日できることはそれはもうとても幸せな出来事でした。最初の1年間は、日本文学の世界に囲まれて学生生活を送りました。それからいったん帰国し、今度は神戸大学大学院人文学研究科(博士前期課程)で日本史学を学ぼうと、2009年に2度目の来日を果たしました。大学院生の毎日は、1回目の留学の時よりずっと忙しくて、勉強も大変でしたが、無事に修士論文を書き上げることができたのは、先生方、そして先輩方のおかげだと思っています。

合わせて5年間、神戸大学人文学研究科で留学生活を送ることができたのは幸運でした。あの5年間は、私の人生の転機だったと思います。日本語、日本文学、そして日本史の勉強ができた上に、日本の文化と歴史を肌で感じることができました。また、たくさんの留学生たちとの交流によって、私の世界もどんどん広くなっていきました。留学をきっかけに、自分の目標も、日常生活のスタイルも、価値観も、つぎつぎと変わっていったと思います。国際性豊かなこのキャンパスで培った先生や友人たちとの関係は、私にとって人生の宝物です。

冨田 晋吾(美術史学)

奈良県立高等学校地理歴史科教諭
2014年3月修了

私は人文学研究科で美術史学を学んでおり、近代日本の美術作品について研究を行ってきました。先生方はどの分野についても博識であり、いつも的確なアドバイス等をくださりました。自身の研究を進めるにあたり、神戸大学人文学研究科は最適な場所であると言えます。

現在、私は奈良県で地理歴史科教諭として勤務しております。教壇に立って思ったことは、大学で学んだ知識がいかに大切かということです。授業では、生徒たちは教科書に記載されている内容だけでは満足をしません。物事の背景や雑学、周辺知識などを知る事で初めて授業を楽しんでくれるように感じます。神戸大学人文学研究科で学んだ様々な専門知識が私の授業に奥行きを持たせてくれています。このように、神戸大学での数年間は非常に有意義なものでありました。これからも、大学で学んだ研究姿勢を徹底し、自身の教員生活を豊かなものにしていきたいと考えています。

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