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社会文化論コース 文化資源論(後期課程のみ)

教育研究分野について

文化財学・文化資源学に関する実証的・応用的な研究を行います。日本有数の重要な美術館・博物館である大和文華館および奈良国立博物館と連携し、実際の博物館運営や文化財保存方法を学ぶことができます。さらに、最先端の科学的調査法を習得し、各地の調査現場における文化財調査を体験することにより、情報と人材のネットワークを構築できる学識の幅広さと応用力を身につけさせ、博物館・美術館・自治体において文化財保全・文化財行政を担当できる高度な知識を持った人材を養成します。

教員紹介

教員名 専門分野
客員教授 岩井 共二 東アジア仏教美術史
客員教授 谷口 耕生

奈良国立博物館

奈良国立博物館は、仏教美術を中心とした文化財について、収集・保管・展示、調査研究、教育普及事業を行うことを目的として明治22年(1889)に設置され、同28年(1895)に開館し、今年で開館122年を迎える。この間、当館では、東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角にあって、よい環境を生かし、施設の充実を図りながら、寺院・神社をはじめとした文化財所有者の協力を得て、特に仏教と関わりの深い古美術品や考古資料などの文化財の保存を図り、調査・研究を行うとともに、展示を通してそれらの魅力と、背景にある豊かな歴史・文化を伝えてきた。また、仏教美術資料研究センターでは文化財に関する情報資料の収集・提供・研究を、文化財修理所では国宝等の美術工芸品の保存修理と、それに伴う調査研究を行っている。
明治になり、維新の社会改革による欧化主義風潮、廃仏毀釈等の動きによって、伝統的文化財、特に奈良及び京都で神社・寺院に伝えられた仏像など仏教に関する文化財は、散逸や毀損が著しくなったが、一方でその保存と国民への公開が強く要望された。
このため宮内省は、明治21年(1888)に臨時全国宝物取調局を設けて全国の社寺の宝物調査を行うとともに、翌22年(1889)に帝国博物館として東京、京都、奈良に三館の設置を決めた。制度上の変遷を経て、昭和27年(1952)8月1日より奈良国立博物館と称することとなり、また同43年(1968)には新設の文化庁附属機関となった。

奈良国立博物館施設は、明治27年(1894)に煉瓦造の本館が竣工、28年(1895)4月に開館した。その後各社寺からの寄託品の増加に伴い、昭和12年(1937)に収蔵庫を新設した。次に昭和41年(1966)には新陳列館(現西新館)の建設が決定され、47年(1972)に竣工、近代的な博物館としての機能を持つ展示・収蔵スペースの拡充が実現した。また、研究の各分野において学術情報資料の共同利用と情報システムの開発が急速に進む中で、昭和55年(1980)に仏教美術資料研究センターが設置された。平成元年からは同センターとして、明治35年(1902)に建てられ重要文化財として指定され、当館の所属となった旧奈良県物産陳列所を利用している。平成5年(1993)には博物館施設の更なる充実及び入館者対象の文化財学習機能などの改善を図るため、新たな陳列館等施設の建設が決定され、同9年(1997)東新館及び地下回廊が竣工、さらに、文化財の保存・修理を行う本格的な施設を持ちたいという奈良国立博物館の積年の要望から平成10年(1998)には文化財保存修理所建設が決定され、12年(2000)末に竣工、平成14年(2002)2月開所した。当館は、従前から仏教美術を中心とした文化財について、収集・保管・展示、調査研究及び教育普及事業を行ってきたが、近年は、展示の充実はもとより、平成4年度より親と子の文化財入門教室を開始、同9年度に解説ボランティア制度を創設、11年度には来館者用端末機・高精細大型画像システムの設置と12年度に図書コーナー等を設置し、新たな教育普及事業・学習環境の整備も行って活動の充実を図っている。

そして、平成13年(2001)4月から、行政改革の一環として、奈良国立博物館は、他の国立博物館と同様に独立行政法人国立博物館の設置する博物館として、新たなあゆみを開始した。

  • 所在地:〒630-8213 奈良市登大路町50番地
  • Tel:0742-22-7771

大和文華館

財団法人大和文華館は、日本美術及び関係諸文化に関する資料を蒐集し、その研究及び鑑賞を奨励し国民の教養と新しい文化の創成に資するとともに、世界の文運に寄与し人類の平和と親睦とに貢献することを目的として、昭和21年(1946)に当時の近鉄社長で美術館構想の発案者種田虎雄氏を代表発起人として発足した。その後、昭和35年(1960)に近畿日本鉄道株式会社創立50周年記念事業のひとつとして奈良市学園南に美術館が開館し、美術館構想の実現を委嘱されていた矢代幸雄氏が初代館長となった。

所蔵品は、古代から現代にいたる日本・中国・朝鮮を主とした東洋の絵画・書蹟・彫刻・陶磁・漆工・金工・染織・硝子などの美術工芸品およそ2000件である。この中には「寝覚物語絵巻」・「一字蓮台法華経」・「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」・「李迪筆 雪中帰牧図」の国宝4件をはじめ、「佐竹本三十六歌仙絵小大君像」・「可翁筆 竹雀図」・「埴輪鷹狩男子像」・「高麗青磁九竜浄瓶」などの重要文化財31件、「阿国歌舞伎草紙」・「宮川長春筆 美人図」などの重要美術品14件が含まれている。コレクションの中核をなすのは、横浜在住の実業家で大蒐集家であった原三渓翁(富太郎)の旧蔵品である。また、これとは別に中村直勝博士蒐集文書(双柏文庫)664件、近藤家旧蔵富岡鉄斎書画コレクション143件、鈴鹿文庫(和書)約6162冊などを館蔵する。

展覧会は、館蔵品をさまざまな角度から選択してテーマごとに展示する平常展を1年に4回、特定の主題のもとに館内外の美術品を展示する特別展及び特別企画展を毎年4回開催している。また、美術に対する関心を高めるため、美術雑誌『大和文華』(昭和26年創刊、年2回発行)をはじめ、『所蔵品分冊目録』・『名品図録』・『特別展図録』などを出版している。

  • 所在地:〒631-0034 奈良市学園南1-11-6
  • Tel:0742-45-0544

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