2月7日(金)、御影高等学校で本学文学部生による授業実習が行われました。本ホームページで紹介している高大連携事業では、御影高校生の「地域探究プロジェクト」を支援している大学生に対して、御影高校の地歴科教員が協力し、いわゆる教育実習とは別に、授業の実習を行えるようにしています。
今回は文学部地理学専修3年生の若田さんが取り組み、地歴科の百済先生のご指導を頂きました。授業は歴史総合の「地域紛争と国際社会」で、20世紀後半の中東地域を取り上げました。
前の授業時に学習した範囲を改めて掘り下げる内容で、イランやイラクといった中東の国々が、20世紀後半の各年代にアメリカ・ソ連・欧州等と接近・対立する関係であったか、教科書や資料集から読み取って、配布した中東の白地図に色で塗分けるというグループワークを行いました。生徒たちはグループワークには慣れていて手早く作業をしていましたが、中東諸国の年代によってはやや入り組んだ政治関係は、読み取りに苦労したようでした。歴史地理学では一般的ですが、歴史の授業で地図をメインに使って、教科書にあるような図解を自分たちで整理して作っていく作業は、生徒にも新鮮なようでした。歴史の勉強でも地図化したり、手で描いてイメージすることの大切さを伝え、1時間の授業は終わりました。ご協力頂いた御影高校の先生方にお礼申し上げます。