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文学 ドイツ文学専修

ドイツ語文化圏を知ることは、
ヨーロッパを理解する鍵。

ドイツ文学とは

ドイツ文学専修では、ドイツ語で書かれた文学を研究対象としています。ドイツ語はヨーロッパの中心に位置する4つの国、ドイツ、スイス、オーストリア、リヒテンシュタインの公用語です。また、北イタリアやフランスのアルザス地方、ルーマニアのトランシルヴァニア地方などにもドイツ語を話す人々が住んでいます。これらのドイツ語圏の国々や地域は、歴史的・文化的にオランダやチェコ、ポーランドなどの近隣諸国と深いつながりをもっています。これだけの広がりをもつドイツ文学/ドイツ語文学は、さらにまた、哲学や音楽といった他の学問領域とも密接な関係にあります。つまり、ドイツ文学専修で学べることは、みなさんが想像する以上に広範なものなのです。
授業では中世から21世紀までの文学を幅広く取り上げます。まず文学的なテクストとの付き合い方を学ぶことから始め、ドイツ語で書かれたさまざまなテクストを緻密に読み解く作業を通して、作品の構造やテーマ、思想といったものを考察していきます。そこにはこれまでまったく知らなかった世界が広がっているはずです。
文学研究が扱うのは人間そのもの。文学を学ぶことは、私たちの生きる世界を確実に広げ、豊かにしてくれます。

授業では

ドイツ語は4年間かけてしっかり学習します。文学作品を読みこなすだけの読解力を習得するための授業のみならず、コミュニケーション能力を重視した授業もネイティヴの教師によって提供されています。それと並行して、ドイツ文学史やドイツ文学特殊講義といった授業を通して専門的な知識を身につけ、演習でレポートや論文の書き方を学んでいきます。卒業論文を仕上げることが最終目標ですが、それが無理なく完成できるような仕組みになっています。ドイツ文学専修は小さな専修ですが、大学生活の中では、この小ささが大きなメリットになります。毎日の授業は少人数で行われるので、教員の指導が行き届き、学生同士も親しい人間関係を作りやすくなっています。

教員の紹介

教員名 専門分野
教 授 増本 浩子 ドイツ現代文学。特に20世紀のスイス・ドイツ語文学。ブレヒト以降の演劇論や、スイスにおける多言語多文化主義といったテーマにも取り組んでいます。
准教授 久山 雄甫 ドイツ思想史、日欧文化比較論。ゲーテの作品を中心にとりあげつつ、ドイツ語のガイスト概念の変遷史を研究しています。また「ガイスト」と東アジア思想における「気」概念の比較考察にも取り組んでいます。

最近の卒業論文から

  • 「ルート・クリューガー『生きつづける』―自伝と証言のジャンルをめぐって」
  • 「ハインリヒ・ベル『道化師の告白』と廃墟文学」
  • 「クライスト『こわれがめ』における認識」
  • 「フリッシュ『シュティラー』についての研究―ユーリカにおける自己同一性の危機」
  • 「シュティフター『森の小道』における観察と距離」
  • 「アヒム・フォン・アルニムの『愛に満ちた三姉妹と幸福な染物師』にみられる文学創作の指針」
  • 「アルトゥル・シュニッツラーの『Sterben』における心情描写」
  • 「E.T.A.ホフマン『大晦日の夜の冒険』における鏡像喪失の意味」
  • 「クライストの作品における死の回避」「カフカの作品における前言語性」

卒業後は

就職先はさまざまですが、伝統的には中学校や高等学校の英語教員になる卒業生、あるいは一般企業でも新聞社や航空会社のように、語学力の生かせる職場を選ぶ卒業生が多いです。ここ数年は公務員を志望する学生が増えています。毎年何名かは大学院に進学して、より専門性の高い職種を目指しています。

教員からのメッセージ

ゲーテやカフカといった名前に代表されるように、ドイツ文学は近現代の人文知において重要な一角を担ってきました。哲学や宗教、造形芸術や音楽との様々なつながりも見逃せませんし、身近なところではグリム兄弟やエンデなどの手によるいわゆる児童文学から興味を持つ人も多くいるでしょう。本専修では広く深く、ドイツ語圏の文学・文化・思想を研究することができます。みなさんも独文の大海原に漕ぎ出してみませんか。

(久山雄甫)

卒業生からのメッセージ

ドイツ文学専修で学ぶことができて、大変満足しています。語学やドイツ語圏の文学について深く学べることは言うまでもありませんが、学生同士や先生方との距離が近く、多方面でバックアップしてもらえる環境だと思います。私自身、ドイツのハンブルクへ長期留学する機会にめぐまれましたし、その後、休学して東京で半年間インターンシップに参加しました。 そこで得た経験や人脈は、私の人生にとってかけがえのないものになりましたが、それは周囲の理解があったからこそです。 私は自分自身にとって最適な環境を見つけることができたと思っています。みなさんも自分にぴったりな専修を見つけて、充実した学生生活を楽しんでください。

(木佐勇介 2018年3月卒業 東京書籍勤務)

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