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教員紹介

准教授 久山雄甫 HISAYAMA Yuho  [KUID]

履歴

1982年生。2013年ダルムシュタット工科大学(ドイツ)哲学博士認定試験合格、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程指導認定退学。ダルムシュタット哲学実践研究所客員研究員、日本学術振興会特別研究員、京都女子大学非常勤講師をへて、2013年10月より神戸大学人文学研究科講師、2016年8月より同准教授。

専門分野

ドイツ思想史、日欧文化比較論
ドイツ語の「ガイスト」(Geist)の概念史に、研究の軸足を置いている。この語は、日本語では「精神」「精気」「才気」「霊」「気風」などさまざまに訳し分けられる非常に多義的な概念であるが、もともとは古代ギリシア語のプネウマやラテン語のスピリトゥスから「息吹」の原義を受け継いでおり、かつては人間の内面的な精神作用だけでなく、われわれの周囲にただよう雰囲気的な現象を指し示してもいた。現在は、こうした意味の多重性が18世紀から19世紀のドイツ語圏で変遷していく様相を、特にゲーテを中心にしながら、同時代の文学・哲学・自然科学などの動向もふまえつつ研究している。また「プネウマ」「スピリトゥス」「ガイスト」がもつ含意は、東アジア思想の基礎概念のひとつである「気」が指し示す意味内容と多くの部分で重なり合う。洋の東西をまたぐこうした類似性の内実を探るために、日本語で「気」や「けはい」と呼ばれる現象を対象にしつつ、「雰囲気の現象学」の方法論を用いた文化比較論研究を進めている。

主な著書・論文

  • 「ゲーテとフィチーノのスピリトゥス論」『モルフォロギア』30号 (2008), 52-69頁。
  • Verwandlungen des Lebendigen. Metamorphose im Wandel. In: der blaue reiter. Journal für Philosophie. Bd. 29 (2010), S. 46-50.
  • Ästhetik des kehai. Zur transkulturellen Phänomenologie der Atmosphäre. Rostock, 2011.
  • Goethes Gewalt-Begriff im Kontext seiner Auffassung von Natur und Kunst. In: Goethe-Jahrbuch. Bd. 129 (2012), S. 64-74.

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