阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会

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第5回 災害資料と震災資料

 さる1月30日(月)、阪神・淡路大震災人と防災未来センター 防災未来館 プレゼンテーションルームで、第5回阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会が開かれました。テーマは、「災害資料と震災資料」。報告者は、松下正和氏(神戸大学文学部)、水本有香氏(人と防災未来センター資料室資料専門員)、佐々木和子(神戸大学地域連携推進室)の3名。
 第4回阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会の成果をふまえ、兵庫県内の災害についての報告とともに、震災資料ガイドの作成にむけての概要説明をおこないました。
 まずはじめに、松下正和氏によって、「丹波の災害史」の報告がありました。神戸大学文学部地域連携センターでは、歴史資料ネットワークに協力して、台風23号による被災歴史資料の調査・レスキュー、及び修復活動をおこなってきました。その事業の中心的役割を担った松下氏が、兵庫県内の丹波地方の災害についてまとめたものでした。
 水本有香氏は、現在人と防災未来センターが所蔵する震災資料の公開状況について、報告がありました。昨年震災資料の公開に関する検討委員会によって「震災資料の公開に係る運用基準」が新しいきまり、平成16年度末に比べて約1万3,000点増加したことやインターネットによる目録検索および一部公開が平成17年6月から運用を開始したことが報告されました。佐々木から、被災地のさまざまな所に保存されている震災資料ガイド作成の提案と協力依頼をおこないました。
 休憩のあと、参加者の間で活発な質疑応答がおこなわれました。今回は、震災資料ガイド作成についての提案と協力依頼がおこなわれました。また、3月には再度研究会をおこなうことが話しあわれました。(出席者 16名)

(文責:佐々木和子)

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