神戸市北区淡河における連携事業

淡河歴史セミナー

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第11回 第12回


第1回 2003年7月5日
講師神戸市教育委員会 丹治康明氏
テーマ淡河本町周辺の史跡
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

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第2回 2004年1月25日
講師大手前大学 小林基伸氏
テーマ「有馬氏系図」を考える
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

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第3回 2004年7月16日
講師神戸国際大学 桑田優氏
テーマ豊臣秀吉と北神戸地域―淡河町の成立と発達を中心として―
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

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第4回 2005年2月5日
講師兵庫県教育委員会 山上雅弘氏
テーマ湯ノ山街道と秀吉の播磨支配―城郭遺構と発掘調査の成果から―
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

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第5回 2005年8月6日
講師大阪市立大学 仁木宏氏
テーマ淡河市場・城下町と秀吉の楽市制札
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

 第5回淡河歴史セミナーでは仁木宏氏に「淡河市場・城下町と秀吉の楽市制札」と題して、ご講演いただきました。
 仁木氏は、淡河が羽柴秀吉の楽市制札を得たことによって急速に町場として発展したとする見方に疑問を呈し、制札以前にも淡河には町場が広がっていたことを、制札の内容の分析や、街道の位置関係などから論じました。
 すなわち、淡河の町は秀吉の制札以前から、住民によって作り上げられたもので、制札は、秀吉がそうして築かれてきたものを追認したものであるとしました。
 講演終了後には、参加者から活発に質問が出され、関心の高さをうかがわせました。当日の参加者は51名でした。

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第6回 2006年3月11日
講師兵庫県立神戸高校 永田實氏
テーマ農村歌舞伎舞台について
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

 第6回淡河歴史セミナーでは永田實氏に「農村歌舞伎舞台について」と題して、ご講演いただきました。
 永田氏は、上谷上や下谷上、檜枝岐などの農村歌舞伎舞台の事例を紹介し、こうした芸能は神に見せるためのものであったため、舞台が拝殿と向き合っているのが本来の形であるが、場所によっては次第に娯楽としての意味合いが強まり、拝殿よりも観客が見やすい方向に、舞台が向けられるようになると説明しました。また、回り舞台などの舞台装置には水車の技術が活かされていることなどが紹介されました。  また農村歌舞伎の演者はセミプロ的な人々が使われる場合と、地元の住民が演者となっている場合があることが示されました。  淡河の北僧尾にある農村歌舞伎舞台は、舞台装置こそ特異なものはないものの、多くの歌舞伎舞台が失われていく中で、こうした古いものが現存していることに価値があり、今後は単なる保存ではなく、活用しながらの動態保存が望ましいと提言しました。

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第7回 2006年8月27日
時間13:00〜16 :00
場所神戸市北区役所淡河連絡所
講演  13:00〜14:30
講師(財)元興寺文化財研究所嘱託研究員 坂本亮太氏
テーマ 中世の石峯寺と周辺の村々

 第7回淡河歴史セミナーでは坂本亮太氏に「中世の石峯寺と周辺の村々」と題して、ご講演いただきました。
 坂本氏は、石峯寺を中心に中世の淡河地域の宗教的な環境を詳細に論じました。子院が共同して運営する石峯寺の構造が分析されたほか、曳覆曼荼羅などから、葬送をはじめ、寺と生活が密着していたことなどが明らかにされました。石峯寺と村の人々との関係は、寺が荒廃から復興するときに深められ、近世では大般若経の補修に村人が関わるようになりました。また、淡河は、石峯寺の法道上人伝承や、叡尊、一遍といった律宗、時宗の上人の来訪など、聖(ひじり)が往来する場であるという特色が示されました。
 当日の参加者は56名でした。

羽柴秀吉制札逐条解説  15:00〜16:00

歳田神社から見つかった2枚の羽柴秀吉制札は、兵庫県の文化財に指定されました。地域連携センターでは、この貴重な地域の史料について、外部から専門家がやって来て解説するだけでなく、地域の住民や、学校の先生が、子どもたちなどに、語って聞かせることができるようになるということが重要であると考えました。そこで、中学生や小学生でも理解できるように、教科書の内容も意識して、制札の箇条1つ1つをわかりやすく解説するという試みをおこないました。地域連携センターの村井研究員が解説をおこない、また終了後には解説に用いた、原寸大の制札の写真をパネルに貼り付けた“模型”などを地元に寄贈しました。

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第8回 2007年2月25日
テーマ竹林寺本堂の解体修理中間報告
講師神戸市教育委員会文化財課
 山口英正氏「発掘調査から解った竹林寺」
 村井正範氏「解体調査から解った竹林寺」
時間14:00〜16:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

 第8回淡河歴史セミナーでは、淡河の古刹・石峯寺の子院で、解体修理がおこなわれている竹林寺(旧竹林院)について、修理にともなう調査からわかってきた成果を、調査をおこなった神戸市教育委員会文化財課の山口英正氏と村井正範氏に、発掘・解体の両面からご講演いただきました。
 発掘調査による雨落ち溝の検出や、礎石の調査、転用材など建築部材の調査などから、近世において、竹林院が三度にわたって増築されていることが明らかにされました。
 今回の歴史セミナーでは、2006年12月に新修神戸市史の事業としておこなわれた展示会「中世石峯寺の古文書と出土品」で用いたパネルも展示しました。

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第9回 2007年8月26日
講師神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター 木村修二氏
テーマ江戸時代の久留米藩士淡河来訪記
 〜長松寺・天正寺と淡河旧領主有馬家〜
時間13:30〜15:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所

 第9回淡河歴史セミナーでは地域連携センターの研究員・木村修二が「江戸時代の久留米藩士淡河来訪記 〜長松寺・天正寺と淡河旧領主有馬家〜」と題して講演しました。
 淡河は天正8年(1580)の三木合戦以降、有馬氏の領地となりましたが、有馬氏は江戸時代には久留米に転封となります。しかし、淡河の長松寺と天正寺には有馬則頼と則氏の位牌があり、江戸時代になっても、久留米藩士が何度か淡河を訪れています。久留米藩士の雨森伝兵衛は、藩主の代参のついでに、淡河城や萩原城などの城跡の調査をおこない報告書を残しています。吉村辰之丞も代参に訪れ、その次第を日記に記しています。さらに久留米藩士となっていた淡河氏の末裔淡河正範も淡河を訪れ、祖先の伝承が語り継がれていたことに感銘を受けています。こうした、久留米藩と淡河のつながりや、その来訪の記録からわかる当時の淡河の様子について論じました。

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第10回 2008年2月23日
講師神戸市立博物館学芸員 川野憲一氏
テーマ中世の輝き―石峯寺伝来の佛教美術―
時間15:00〜16:30
場所神戸市北区役所淡河連絡所

 第10回淡河歴史セミナーでは神戸市立博物館学芸員・川野憲一氏に「中世の輝き―石峯寺伝来の佛教美術―」と題してご講演いただきました。
 淡河の石峯寺に残る仏像・仏画をとりあげ、それぞれの特質について論じました。薬師堂本尊薬師如来坐像は、背面にあえてのみ跡を残すなど、行基の思想の影響が見られます。また、仏画では、涅槃会に使われる涅槃図には弥勒菩薩が描き込まれ点が特徴的であるとされました。また、絹本著色釈迦三尊像は、類例がまれな中国北方様式の影響が見られるものであることなど、多彩な事例を示しながら紹介されました。
 当日の参加者は約60名でした。

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第11回 2008年11月29日
テーマ特別企画 フィールドワーク&地図づくり 淡河町の戦国を歩く
時間13:00〜17:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所集合

 第11回淡河歴史セミナーでは、特別企画として、淡河本町周辺の戦国時代ゆかりの場所を歩く、フィールドワークをおこないました。また、フィールドワークのときに撮影した写真などをもとに参加者のみなさんで、大きな地図を作成しました。
見学コースは、淡河城跡→竹慶寺跡→長松寺・豊国神社→湯山街道(淡河町東端〜高札場〜本陣〜淡河町西端)→歳田神社→厄八神社。
 当日の参加者は18名でした。

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第12回 2009年2月22日
テーマ展示会 発掘!淡河の歴史く
時間13:00〜16:00
場所神戸市北区役所淡河連絡所集合

 神戸市教育委員会が淡河地域でおこなった発掘調査で発見された考古遺物を展示しました。
 淡河中村遺跡などから発掘された原始・古代の遺物から、萩原城跡などから発掘された中世の遺物まで、注目すべき遺物が一堂に会しました。

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