神戸元町商店街連合会との連携事業

西国街道モニュメント

 2009年10月頃、本学の経済学部の教員の紹介を通して、神戸元町商店街連合会(みなと元町タウン協議会・会長は奈良山喬一氏)から、元町商店街の言われや西国街道と関わりについて記す、歴史モニュメント設立への協力の依頼がありました。
 センターではこれを受け、関係する研究スタッフや教員がモニュメントの文案作りに協力し、このほど「西国街道モニュメント」が完成・公開されました(2009年12月21日)。  モニュメントの設置場所は、「こうべまちづくり会館前」(神戸市中央区元町通4丁目2-14)です。
モニュメントの写真
  モニュメントに記されている文章は以下の通り。

西国街道と元町商店街

 元町商店街が広がる地域には、江戸時代、九州と近畿地方とを結ぶ西国街道が通っており、これはほぼ現在の「元町通り」に当たると考えられます。
 その当時、この道沿いには、神戸村・二ツ茶屋村・走水村という村があり、このうち神戸村・二ツ茶屋村は、18世紀前半の享保期には、兵庫津よりも多くの廻船を保有するなど、北前船をはじめとする全国海運の拠点でもありました。また19世紀半ば頃にできた 「兵庫津細見図」には、 街道沿いに密集する町並みが描かれています。
 慶応3年12月(1868年1月1日)、神戸が開港されました。しかし開港に際して、外国人居留地の建設が間に合わなかったため、居留地周辺の神戸村・二ツ茶屋村・走水村は雑居地となり、明治元年(1868年)11月には、3村は合併して神戸町と名付けられました。その後、明治7年(1874年)5月には、大阪・神戸間の鉄道の開通に合わせて、兵庫県令により、神戸町の西国街道にあった大手町・濱町・札場町・松屋町・中町・西町・城下町・東本町・西本町・八幡町が元町通と改称されました。
 これが現在の元町商店街の名の言われとなります。

協力:神戸大学大学院 人文学研究科地域連携センター

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