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第4回 地域歴史遺産と市民とを結ぶ新しいインターフェースの構築

- 2006年2月4日(土曜日)13:00〜17:00
- 兵庫県立歴史博物館講堂(姫路市)にて
- 主催 神戸大学文学部地域連携センター
- 共催 兵庫県教育委員会、兵庫県立歴史博物館、小野市立好古館、香寺町史編集室
- 後援 姫路市教育委員会、神戸市教育委員会、播磨学研究所
- 参加者 県内を中心とする自治体文化財関係者、大学関係者、市民団体等、59機関83名が参加(傍聴者13名)
今年で4回目を迎える歴史文化をめぐる地域連携協議会が、2月4日(土)の午後1時から、兵庫県立歴史博物館の講堂にて開かれた。この行事はセンターの1年間の活動・事業を集約する目的で開かれており、今年は、「地域歴史遺産と市民とを結ぶ新しいインターフェースの構築」をテーマに掲げた。現在県内各地で、地域歴史遺産の保管・活用・展示をめぐり、市民との接点(インターフェース)とを重んじたどのような新しい芽が出ているのか、あるいはどのような事業が始まろうとしているのか、さらに市民と結んだ地域遺産の活用をはかるため、どのような課題を克服すべきなのかなどの点を、まずは参加者相互がそれぞれの情報を共有し、それぞれの立場から自由な意見交換できる場を提供できるよう試みました。
協議会は岩崎信彦・神戸大学文学部地域連携センター長、菅雅英・兵庫県立歴史博物館次長の挨拶の後に始まり、そのプログラムは、下記の通り。議論では、歴史資料や地域遺産を保存・活用するために、いかに意図的な「仕掛け」が必要か、旧住民と新住民とを巻き込んだ町づくりのためにどのような工夫がいるのか、近年導入の動きが広がりつつある「指定管理者制度」の問題点は何かなど、歴史遺産と市民との「接点」のあり方をめぐる活発な討論がおこなわれました。
この日の協議会の模様の詳細は、近日公開予定のwebページ上でご覧ください。
プログラム
13:00 挨拶(主催者、兵庫県立歴史博物館) |
13:15〜13:35 |
(1)第4回協議会の主旨説明と問題提起 |
………奥村 弘 神戸大学文学部助教授(文学部地域連携センター事業責任者) |
13:35〜14:05 報告I |
(2)県立考古博物館(仮称)の整備について ―「新スタイル参加体験型博物館」がめざすもの― |
………多賀茂治 兵庫県教育委員会文化財室・考古博物館開設準備室主査 |
(3)兵庫県立歴史博物館の新展開 ―交流博物館と「ひょうご歴史文化フォーラム」―(仮題) |
………松井良祐 兵庫県立歴史博物館主査・学芸員 |
14:05〜14:25 報告II |
(4)地域展と市民・行政内連携をめぐって |
………大村敬通 小野市立好古館館長 |
休憩 |
(5)住民と歩んだ町史編纂と史料の保存・活用(仮題) |
………大槻 守 香寺町史編集室室長 |
(6)文書館事業と市民の歴史・まちづくりの取り組み ―尼崎の事例から― |
………西村 豪 尼崎市立地域研究史料館嘱託/辻川 敦 尼崎市立地域研究資料館課長補佐 |
休憩 |
15:30 コメント・討論 |
○久留島浩氏(国立歴史民俗博物館教授) |
○大国正美氏(神戸史学会) |
……その他、各自治体や住民組織からの意見・提言などを交えて議論。 |
17:00 討論終了 |
17:30 参加者交流のための懇親会(場所未定。19:00頃まで) |
□議論の記録(録音)と発表について ご報告と議論について記録をとり、HPと報告書に掲載する予定です。あらかじめご了承下さい。 |
報告書・参考資料
この協議会の内容については、神戸大学学術成果リポジトリKernel掲載の報告書をご覧ください。