歴史文化をめぐる地域連携協議会

第1回 地域歴史遺産の新しい活用のあり方を考える

プログラム 報告書・参考資料

 大震災以来、兵庫県下の市民(ボランティア)、NGO、自治体、大学研究者等の間では、歴史・文化遺産や震災資料の保存や活用をめぐり、新たな取り組みがおこなれつつあります。わたしたちは、お互いにそれぞれの分野の情報や課題を共有でき、活動のネットワーク作りが進めばよいと考えています。そうすれば市民や地域社会のために、もっと素晴らしい取り組みや運動が可能になることでしょう。神戸大学の地域連携センターは、将来的には、地元の人々に役立てる、歴史文化の「情報交換センター」としての役割を果たしていきたいと思っています。

 このような考えのもと、2003年3月2日の日曜日、神戸大学において、「地域歴史遺産の新しい活用のあり方を考える」と題した、第1回目の協議会(カンファレンス)を開きました。当日は、歴史遺産の保存活用に携わる自治体関係者、NGO、住民団体、大学研究者など、27機関の関係者が70名近く集まり、活発な議論が進められました。

 協議会では、主に次の二点、(1)この間、新たに進んだ市民・NGO・自治体・大学関係者などの間での相互交流経験や連携事業から何を学び、今後さらにそれをどのように拡大していったらよいか、(2)長引く不況下、限られた予算の中で、市民にとって有用な文化財行政の確立や、あるいは歴史や文化を活かした街作りは、どのようにしたら可能なのか、を議題と致しました。

(文責・坂江 渉)

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プログラム

13:00
主催者挨拶(北村新三副学長、岩崎信彦文学部長)
趣旨説明(奥村 弘プロジェクト代表者)
 
13:15 報告1(各5〜10分)
(1)歴史文化遺産活用構想〜未来への継承と地域の活性化を目指して
………兵庫県教育委員会文化財室文化財係長 村上裕道氏
(2)兵庫県立歴史博物館の総合調査について
………兵庫県立歴史博物館学芸課長 神戸佳文氏
(3)「神戸市立博物館と地域」博物館と地域、市民との連携
………神戸市立博物館学芸係長 三好唯義氏
(4)現説資料・市広報を通しての発掘調査成果などの早期普及について
………芦屋市教育委員会文化財課主査(学芸員) 森岡秀人氏
(5)淡河城跡・端谷城跡保存整備に関する市民との連携について
………神戸市教育委員会文化財課学芸員 橋詰清孝氏
(6)“考古楽者”とあゆむ−兵庫県立考古博物館(仮称)支援ボランティア要請事業について
………兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所主査 種定淳介氏
 
(休憩10分)
 
15:00 報告2(各5〜10分)
(7)兵庫県公館県政資料館(歴史資料部門)の現状と課題
………兵庫県文書課(兵庫県公館県政資料館)主査 吉住健氏
(8)尼崎市立地域研究史料館の活動から
………尼崎市立地域研究史料館課長補佐 辻川敦氏
(9)富松城の保存・展示運動をめぐって
………富松城跡を活かすまちづくり委員会代表 善見壽男氏
(10)伊丹市立博物館友の会活動紹介
………伊丹市立博物館友の会会長 麻田茂氏
(11)“歴史学と博物館のありかたを考える会”の活動について
………岸和田市立郷土資料館主査学芸員 山中吾朗氏
(12)史料ネット活動について
………歴史資料ネットワーク副事務局長 松下正和氏
(13)「東神戸地域における文献資料調査」について
………神戸大学文学部地域連携研究員 木村修二氏
 
16:00 コメント〜議論(各5分)
(14)神戸大学文学部助教授 市沢哲氏
(15)流通科学大学情報学部教授 長山雅一氏
(16)斎宮歴史博物館主査兼学芸員 榎村寛之氏
(17)神戸深江生活文化史料館副館長 大国正美氏
 
16:40 議論まとめ
17:00 終了
17:15 参加者交流のための懇親会

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報告書・参考資料

「第1回 歴史文化をめぐる地域連携協議会 報告書」(PDFファイル)

参考資料(PDFファイル)※10MB以上あります。

「第1回 歴史文化をめぐる地域連携協議会 報告書」および参考資料は、「第1回 歴史文化をめぐる地域連携協議会」の模様を収録した『事業報告書』をPDF化したものです。報告者とコメンテーターの許可を得て、ここに掲載しています。

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