古典ゼミナール
「映像と諸文化研究会」2009年度開催記録

 

 

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第4回

  • 開催月日:2009年7月24日 17時~19時
  • 場所:文学部視聴覚教室
  • 参加人数:12名(芸術学、哲学など)
  • 報告者:松谷容作(研究員)

第4回レポート

  第4回「映像と諸文化研究会」は、「特集tom cruise × steven spielberg」と題し、俳優トム・クルーズと映画監督スティーヴン・スピルバーグの作品の上映を行った。今回の目的は、次回の第5回ゼミナールと合わせて、彼らの諸実践を通じて明らかになるハリウッド映画の現在形を明らかにすることである。
 まず、研究員の松谷より、第4回研究会の目的、上映作品の解説がなされ、その後、『マイノリティ・リポート』(2002年)、『宇宙戦争』(2005年)の上映を行った。
 作品上映後、研究員松谷より問題提起――ハリウッド映画の現在形はどのように捉えることができるのか――の確認が行われ、次回にその主題でディスカッションを行うことが告知された。この問題提起に関するディスカッションは7月31日に行われる予定である。(文責:松谷)

 


 

第5回

  • 開催月日:2009年7月31日 17時~19時
  • 場所:文学部視聴覚教室
  • 参加人数:10名(芸術学、哲学など)
  • 報告・レジュメ作成:大村憲右(人文学研究科博士前期課程)および松谷容作(研究員)

第5回レポート

  第5回「映像と諸文化研究会」は、第4回から引き続き、「特集tom cruise × steven spielberg」と題し、俳優トム・クルーズと映画監督スティーヴン・スピルバーグの作品の上映とディスカッションを行った。今回の目的は、先回と同様に、彼らの諸実践を通じて明らかになるハリウッド映画の現在形を明らかにすることである。
 まず、研究員の松谷より、第4回および第5回研究会の目的、上映作品の解説がなされ、その後、『バニラ・スカイ』(2001年)の上映を行った。
 作品上映後、大村憲右(人文学研究科博士課程前期課程所属)による作品解題と現代ハリウッド映画に関わる諸議論の概略が示された。ディスカッションは、大村氏の報告にそって行われ、参加者間で活発な議論が行われた。議論において注目された事項は、現代ハリウッド映画における音と映像の関係、ポストモダン的映画のなかでのトム・クルーズおよびスティーブン・スピルバーグの位置づけなどである。当日は、予定時間を越えるほどの議論となり、第4回および第5回の研究会の目的――ハリウッド映画の現在形を捉える――を参加者それぞれが達成したように思える。
 次回は日本映画とりわけ現代のアニメーション映画に注目し、上映会とディスカッションを行う予定である。(文責:松谷)