ここでは、本プログラムの関連授業科目群についてお知らせします。

(2010.04.09. 「古典力発展演習 I 」第4回目の授業日が誤っていたのを修正しました)

(2011.01.23. 「古典力基盤研究研究 II 」の開催場所を掲載しました)

(2011.01.24. 「古典力基盤研究研究 II 」の情報を更新しました)

 

 
「古典力基盤研究I」に関するお知らせ

2010年度前期
古典力基盤研究I(前期開講・共通科目)
「人文学におけるアイデンティティ」

  • 対象:人文学研究科博士前期課程
  • 期間:7月20日~23日

 「アイデンティティ」という用語は自己同一性もしくは帰属意識を意味し、個人内部の統一性を問題にする前者と集団との関係を問う後者では若干使用法が異なる。しかし、そもそも「自分とは何か」という問題は「自分はどの集団に属するか」という意識と密接に関連しているであろう。このような「アイデンティティ」は、古来よりこんにちにいたるまで洋の東西を問わず、人間の主要な関心であり続けた。最近は国民国家の枠組みの弛緩の中でハイブリッド・カルチャーに注目が集まるなど、アイデンティティを重層的、可変的に見る見解が強まってきている。
 本授業では、人文学の諸分野でどのような「アイデンティティ」が、いかに探求されているかを学び、また議論することを通して、それぞれの人文学研究を適切に進めるうえで必要となる基盤的「古典力」を身につけてもらう。

 

※時間帯を修正しました。(2010.07.19)

 

  • 日時
  •  2010年7月20日~22日 10:25~19:30
  •  2010年23日 13:00~
  • 場所
  •  7月20日~22日 眺望館 多目的室 >>map (17番の建物です)
  •  7月23日 理学部 Z401教室
  • 日程
    • 7月20日 自己のアイデンティティ
    • 10:40-12:10(2限目) 羽地亮 「私とは何か」
    • 13:20-14:50(3限目) 野口泰基 「サブリミナルと自己」
    • 15:10-16:40(4限目) 石井敬子 「社会心理学から見た自己」
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論
    •  
    • 7月21日 国家とアイデンティティ
    • 10:40-12:10(2限目) 古市晃 「東アジアの中の倭国」
    • 13:20-14:50(3限目) 村井恭子 「渤海国の対外政策における自己表象」
    • 15:10-16:40(4限目) 小山啓子 「近世フランスの宗教戦争と国家論」
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論
    •  
    • 7月22日 近代文学とアイデンティティ
    • 10:40-12:10(2限目) 田中康二 「自叙伝・自画像・自讃歌」
    • 13:20-14:50(3限目) 中畑寛之 「国民文学のアイデンティティ、作家のアイデンティティ」
    • 15:10-16:40(4限目) 森本淳生 (外部講師、一橋大学大学院言語社会研究科准教授)
    •              「「私語り」とその生起する場──フランスと日本の事例から」
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論
    •  
    • 7月23日 フォーラム「アイデンティティの重層性と可変性」
    • 多様なエスニック集団が混在するアメリカと中世地中海世界を取り上げる。
    • パネリスト
    • 油井清光 (神戸大学大学院人文学研究科教授)
    • 高田京比子 (神戸大学大学院人文学研究科准教授)
    • 山本秀行 (神戸大学大学院人文学研究科准教授)
    • ※報告ののち、パネルディスカッションおよび院生による特定質問

2010年度前期
古典力基盤研究Iポスター

(クリックで拡大)

 2009年度に開講された「古典力基盤研究 I」の写真を掲載します。昨年度は人文学における「ロゴス(ことば)」をテーマに、4日間にわたって、本学人文学研究科の教員による多様な講義が行われました。

 
「古典力基盤研究II」に関するお知らせ

2010年度後期
古典力基盤研究II(後期開講・共通科目)

 集中講義として、古典力基盤研究II「応用倫理学の現在とその課題」(「知識基盤社会」における倫理創成の課題)が開講されます。
 「ロゴス」(2009年度)や「アイデンティティ」(2010年度前期)をテーマにした古典力基盤研究Iに対して、古典力基盤研究IIでは応用倫理学の現在とその諸課題について院生が院プロで行っている「古典ゼミナール」とも連動させながら、学際的観点から集中講義を行ないます。

 ※開催場所情報を修正しました(2011.01.23)

 ※情報を更新しました(2011.01.24)

  • 「応用倫理学の現在とその課題」(「知識基盤社会」における倫理創成の課題)
  • 日時
  •  2011年1月24日~25日・27日~28日 10:40~18:30
  • 場所
  •  神戸大学文学部 A棟1階学生ホール
  • 日程
    • 1月24日(月) セッションI「生命・医療倫理の基礎と現在」
    • 10:40-12:10(2限目) 「生命倫理学におけるインフォームド・コンセントの理念」(茶谷直人)
    • 13:20-14:50(3限目) 「エンハンスメントの倫理的限界」 身体改造の倫理(稲岡大志)
    • 15:10-16:40(4限目) 「医療と社会」(仮題) 医療社会学から(田村周一)
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論(特定質問:宇野、八幡)
    •  
    • 1月25日(火) セッションII「科学技術倫理の基礎と現在」
    • 10:40-12:10(2限目) 「製造物責任」 工学倫理入門 (外部講師:中村征樹講師)
    • 13:20-14:50(3限目) 「大事故の防止・責任」 工学倫理の社会学(外部講師:中村征樹講師)
    • 15:10-16:40(4限目) 「遺伝子組み換え作物をめぐる不安とリスク」 専門家の倫理(成瀬尚志)
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論質疑応答(特定質問:山崎、早坂)
    • 中村講師:大阪大学 大学教育実践センター 教育実践研究部 高等教育研究開発部門(兼)大学院文学研究科 現代思想文化学専門分野 准教授
    •  
    • 1月27日(木) セッションⅢ「環境・企業倫理の基礎と現在」
    • 10:40-12:10(2限目) 「リスクと安全の哲学――アスベスト問題から」 環境リスク論序論(松田毅)
    • 13:20-14:50(3限目) 「テクノロジーと民主的合理化—非人道的兵器問題をめぐって—」 戦争倫理(嘉指信雄)
    • 15:10-16:40(4限目) 「内部告発の倫理的次元」 個人と組織の倫理(外部講師:奥田太郎講師)
    • ※奥田講師:南山大学社会倫理研究所第一種研究所員/同人文学部准教授
    • 17:00-18:30(5限目) 質疑、討論質疑応答(特定質問:李、坂本)
    •  
    • 1月28日(金) セッションⅣ フォーラム「知識基盤社会における倫理創成の現在と課題」
    • 10:40-12:10(2限目) 講義「応用倫理学の現在とその課題」(奥田太郎講師)
    • 13:20-16:40(3・4限目) 3名の教員の問題提起とシンポジウム形式での総括的討論
    • パネリスト
    • 茶谷直人(生命・医療倫理学)
    • 松田毅(哲学・環境倫理学)
    • 奥田太郎(倫理学・応用倫理学)

 
「古典力発展演習I」に関するお知らせ

2010年度前期
古典力発展演習I(前期開講・共通科目)

  • 対象:人文学研究科博士後期課程
  • 時間:木曜4・5限(隔週・2時限連続)第1回目:4月22日

(2010.04.09. 第4回目の授業日が誤っていたのを修正しました)

 本授業では、学会発表や講義を行う際に身につけておくべきプレゼンテーション技術の向上を目標とする。特に研究会や講義で専門の異なる聞き手に対して自身の研究・専門の内容を伝える場面を想定し、効果的にプレゼンテーションを行うための練習を行う。
 授業は参加者による発表練習(10~20分程度)が中心となるが、プレゼンに関する技術的指導も行う。本授業の最終回に開催される「成果報告会」での発表を目指し、発表練習を繰り返し、参加学生や担当教員からの指導・助言をもとにプレゼンテーション技術の向上を図る。

  • ・4/22
    • ガイダンス(授業概要説明、授業スケジュール、自己紹介
  • ・5/6
    • 共通テーマ決定のためのディスカッション
  • ・5/20
    • 修論発表会(発表時間20分)
  • ・6/3
    • プレゼン指導I
    • (効果的なパワーポイントの作成の仕方、プレゼンをする際の注意点などについて)
  • ・6/17
    • 共通テーマ発表会I(発表時間10分)
  • ・7/1
    • プレゼン指導II(発声などの指導)
  • ・7/8
    • 共通テーマ発表会II(発表時間15分)
  • ・7/22
    • 成果報告会(発表時間20分)

 基本的に参加学生の発表とそれに対するコメントを中心に授業を行う。事前に担当者を決めて発表を行ってもらうが、発表があたっていない参加者も各発表に対して評価やコメントをつけてもらう。参加者には授業の最終回に開かれる「研究発表コロキウム」での発表を行ってもらう。

2010年度前期
古典力発展演習Iポスター

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 2009年度に開講された「古典力発展演習 I」の授業風景を掲載します。今年度もプレゼンテーションスキルの向上を目指し、様々な授業が行われる予定です。

 
「古典力発展演習II」に関するお知らせ

2010年度前期
古典力発展演習II(前期開講・共通科目)
「阪神・淡路大震災と伊丹」

  • 対象:人文学研究科博士後期課程(前期課程および学部生は授業名が変わります)
  • 時間:金曜2限
  • 担当教員:奥村弘・佐々木和子
  • 時間:金曜2限
  • 教室:農学部B301(博士後期課程は初回は古文書室)
  • 単位数:2

 社会の持つ歴史的経験を次世代に引き継いでいくための考え方や方法を実践的に深めていくことをねらいとする。具体的には周辺被災都市伊丹における阪神・淡路大震災について考察し、その成果をもとに「阪神・淡路大震災と伊丹」展(伊丹市博物館主催、2010年10月)で、本演習の成果をいかして、資料展示を実施する。

2010年度前期
古典力発展演習IIポスター

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