古典ゼミナール
「西洋人の見た中国研究会」開催記録

 

 

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第1回

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第1回レポート

  『中国訪問使節日記』をテーマにするために、マカートニーの略歴、その特徴、『中国訪問使節日記』の持つ性質及び特色などをまとめ、『中国訪問使節日記』やマカートニーに関する知識をそれほど持たない人でも、これからのゼミナールに参加していけるだけの祖的な情報を得られる導入レジュメを用意した。
 残念ながら、事前の広報の不足及び日数の短さ、テスト期間と重なる日取りの悪さなどから、参加者があまり集まらなかった。自分が神戸大学大学院に入学してから日が浅く、なかなか思うように準備ができなかったことが原因である。
 次期セメスターからはこの学校にも慣れ、もっと迅速に体制を整えることができるよう努力したい。
 次回はもう一度同じ内容でゼミナールを行い、導入編としての役目を果たす予定である。
 今回のレジュメをまとめる上で行った事前調査で、これからのゼミナールの内容もある程度構築できたのが幸いである。(文責:石井)

 


 

第2回

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第2回レポート

  前回同様、『中国訪問使節日記』を読むにあたって、必要となる基礎知識を習得することを目的とした。
 まず、作者のマカートニーについて、その人物と略歴について簡単に説明を行い、次に当時のイギリスと中国(清朝)の状況について概略した。
 そして、イギリスが清朝に使節を出すことに至った事情に就いて、当時の国際関係を交えて勉強し、実際の使節の動きについても予習した。
 また、『中国訪問使節日記』のテキスト・版本・和訳について簡単にまとめ、現在そのマニュスクリプトを管理している東洋文庫についても解説した。
 今回得られた基礎知識を元に、『中国訪問使節日記』を読み進めていきたいと思う。(文責:石井)

 


 

第3回

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第3回レポート

 前回で得た基礎知識を元に、親善使節として中国を訪問したマカートニー使節団が果たした歴史的意義をさらに深く理解するため、マカートニーに関する研究論文を読むこととした。
 今回は、西村孝夫「マカートニーの対中国貿易交渉」をテキストとして勉強した。
 西村孝夫は経済史方面からマカートニー使節団を考察している。その考察では、当時のイギリスに訪れた社会経済の大きな変化に注目しており、それによってイギリスが中国に使節団を派遣する切っ掛けになったとされている。
 このような視点からマカートニー使節団を捉えた論考は、今後『中国訪問使節日記』を読み進めていくにあたって、マカートニーの視点に注意を払う助けになるものと思う。(文責:石井)