まちづくり地域歴史遺産活用講座試行プログラム 第4回 阪神北

 人文学研究科と同地域連携センターが主催する、第4回「まちづくり地域歴史遺産活用講座」試行プログラムが、7月10日、17日の2日間、三田市のまちづくり協働センターの多目的ホールで行われました。
 これは、市民の方々が地域の歴史文化の担い手として、地域遺産を保全・活用するための基礎的知識や技術を学ぶ機会を提供する「まちづくり地域歴史遺産活用講座」の確立をめざす試行プログラムの一つです。現在、人文学研究科が取り組んでいる「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」事業(文部科学省採択、平成22年〜24年度) の一環をなし、すでに1回目は昨年の12月姫路市香寺町、2回目は今年2月朝来市生野町、3回目を今年4月に尼崎市内で開いています。
 7月10日と17日の2日間、あらかじめお願いした一般市民・観光ボランティアガイド・歴史クラブ会員・自治体の元職員や臨時職員など17名の方にモニターとして受講していただき、以下のスケジュールで行われました 。

7月10日 (日)
10:30 開講挨拶、後援者挨拶 (三田市から)
10:40 講義「地域歴史遺産とまちづくり」 (50分・奥村弘教授)
11:40 講義「地域の歴史の見方 近現代」(50分・河島真准教授)
13:30 講義・ワークショップ「災害から地域史料を守る」(50分・吉原大志日本学術振興会DC研究員)
13:30 講義・ワークショップ「歴史資料基礎講座」(120分・板垣貴志特命助教)
7月17日 (日)
10:30 「地域の歴史の見方 古代」(40分・坂江渉特命准教授)
11:20 「地域の歴史の見方 中世」(50分・村井良介特命助教)
13:10 「地域の歴史の見方 近世」(50分・山崎善弘奈良教育大学特任准教授)
14:10 「羽束の回廊の歴史」(30分・印藤昭一三田市史生涯学習課市史編さん担当係長)
14:50 「アンケート記入」(30分)
15:20 意見交換会(60分)
16:20 修了書授与、閉講挨拶、共催者挨拶(村上裕道兵庫県教育委員会文化財室長)

 受講後の意見交換会では、「講義の話し方のペースが速すぎた感がある」「講義時間としては50分がギリギリの限度」「講義に対する質問の時間も設けてほしい」「歴史文化を活かしたまちづくり具体例の紹介をもっと詳しく聞きたかった」などの意見のほか、「一般の歴史講座とは違い、基礎的な事を学ぶことが出来、中身的には満足できた」「歴史には全くの素人だったので最初場違いな感じもしたが、結果的にとても面白い講座だった」という評価も出された。今回の試行プログラムも、本講座の開講に向けて大いに参考になる企画となりました。
 なお今回の試行プログラムについては、兵庫県教育委員会の共催のほか、兵庫県阪神北県民局、三田市、川西市教育委員会、宝塚市教育委員会、猪名川町教育委員会の後援を賜りました。

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