地域歴史遺産保全活用基礎論A

2013年度シラバス

2013年前期・地域歴史遺産保全活用基礎論A(博物館資料保存論)

金曜1限 8:50-10:20 B棟1階 視聴覚教室

 現在、多くの地域社会では、地域内の地域歴史遺産や文化財を保全・活用していく人材が必要となっている。本講はこうした地域歴史遺産の現状と課題を明らかにするとともに、それを守り継承していくために、どのような基礎的知識と能力をもった人材が必要となるか、いくつのか具体的事例を素材にして学ぶことを目的とする。これを通じて受講生が、今後、それぞれの職場や居住地などにおいて、地域文化の豊かな担い手になれるよう努める。
 授業のあり方は、毎回講師の替わるリレー講義形式であるが、それぞの講義は、以下の3部立てに従って行われる。なお本講義で扱う主たる対象は、地域文献史料(古文書等)であるが、歴史遺産の内容は多岐にわたる。基礎論Aの受講生は、歴史的建造物・美術工芸・埋蔵文化財・農業遺産・環境(景観)等の保全・活用について扱う基礎論B(後期に開講予定)をとることが望ましい。リレー講義の内容予定は以下の通り(テーマは仮題。講義の順番、講師等が変更される場合がある)。

  1. 4/12「序論(地域歴史遺産とはなにか)」(奥村弘・人文学研究科教授)
  2. 4/19「市町村合併の現状と課題」(河島真・人文学研究科准教授)
  3. 4/26「博物館の現状と課題」(古市晃・人文学研究科准教授)
  4. 5/10「自治体史と地域史」(村井良介・地域連携研究員)
  5. 5/17「地域歴史資料学とはなにか」(板垣貴志・人文学研究科特命助教)
  6. 5/24「災害と地域歴史資料 ワークショップ付き」(河野未央・近大姫路大学助教)
  7. 5/31「今を伝える歴史資料 ―現代資料論―」(佐々木和子・地域連携研究員)
  8. 6/7 「企業史料と地域における企業」(石川道子・前地域連携研究員)
  9. 6/14「地域文献資料の活用」(木村修二・地域連携研究員)
  10.   
  11. 6/21「災害資料のもつ意味と展示・活用」(吉川圭太・人文学研究科助教)
  12.  
  13. 6/28「地域への愛着・関心とまちづくり」(松下正和・近大姫路大学教育学部講師。ゲスト上田脩・丹波市棚原自治会パワーアップ事業推進委員会事務局長)
  14. 7/5「歴史遺産の活用と大学のはたす役割」(坂江渉・地域連携研究員)
  15. 7/12「地域資料館のはたす役割」(辻川敦・尼崎市立地域研究史料館館長)
  16. 7/19地域歴史文化の担い手としての高校教員」(河島真・人文学研究科准教授)
  17. 7/26「まとめ ―書くことの意味―」(市澤哲・人文学研究科教授。ゲスト大槻守・香寺町史研究会主宰)