大学コンソーシアムひょうご神戸

 本事業は、2007年7月、大手前大学・神戸女子大学・神戸大学の歴史文化系の三大学連合の形で応募した社会連携助成事業「水害で水損した歴史資料の保全・活用ができるボランティアの要請」が採択を受け、それ以来継続している事業です。初年度は、水損資料の保全・修復ができるボランティア養成のため、各大学および兵庫県立考古博物館などでワークショップを行い、またシンポジウムなどを開催しました。
 2年目にあたる2008年度は、連携する大学の広がりをめざし、関西学院大学と甲南大学を加えた、五大学連合の取組として応募しました。その結果、7月に再び採択が決まり、2009年3月までの間、水損史料の応急処置法について学ぶ、学生向け・社会人向けのワークショップを各大学、歴史系の自治体施設等(西宮市立郷土資料館・神戸深江生活文化史料館)で行いました。
 今後も五つの大学間の連携関係を保つことにより、さまざまな大学や地域社会において、水損史料の保全・活用ができる人材の育成を広め、さらに将来、この問題をめぐる大学間共通の教育プログラムの確立(新しい史料学、古文書学等)ができれば幸いと考えています。

水損史料修復ワークショップ

各大学での講義とワークショップ

市民・自治体職員向けワークショップ

古文書調査・整理体験ワークショップ