東京大学大学院社会学研究科単位取得退学
国際学修士(東京大学)
大阪教育大学講師,助教授,神戸大学文学部助教授,教授を経て
現在,神戸大学大学院人文学研究科教授

ハプスブルク近代史

 ハプスブルク帝国における民族の問題を,近代国家としての帝国の国家構造との関係で研究している。初等教育の場における国家と民族と国民の関係を読み解くことに主眼を置いてきた。そこに民族の平等を掲げる憲法を持ったオーストリアの可能性と限界があると考えるからである。現在はこれまでの研究成果を「中央ヨーロッパ論」,「民族論」の形で敷衍化していく作業と,ハプスブルク帝国の解体を第一次大戦との関連で再検討する作業を進めている。後者の作業の中では第一次大戦時に日本に設置された捕虜収容所も一つの舞台となる。

『ハプスブルクの実験―多文化共存を目指して―』(中央公論社,1995年)
『ハプスブルク帝国』(山川出版社,1996年)
『民族』(編著,ミネルヴァ書房,2003年)
『中央ヨーロッパの可能性―揺れ動くその歴史と社会―』(編著,昭和堂,2006年)

佐々木   衛   五十嵐 正 博   緒 形    康   駿 河 輝 和
高 橋 基 樹   油 井 清 光   木 村    幹   松 本    曜
松 並    潤   大津留   厚   樋 口 大 祐   朴    鍾 祐