東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了
博士(文学)(東京大学)
台湾輔仁大学外国語学部助(理)教授,神戸大学文学部助教授を経て
現在,神戸大学大学院人文学研究科准教授

日本中世文学,東アジア比較文学

 第一のテーマは,中世日本の歴史文学を対象に,歴史叙述が世界の多元性に対応する複数の視点を持つための仕組みを探究することです。第二のテーマは,前近代の日本文学を東アジア比較文学の枠組みの中に位置づけることで,特に複数の地域の言語文化と関係を有する多重所属者の軌跡から,彼らの世界認識を読み取ることを課題としています。授業(演習)では『平家物語』等のテクストを丁寧に読むことを通して,受講生が中世日本という時代と文化に対し,深い知識・見識を持ちうるようになることをめざしています。

『他者・迫害・歓待―フロイス『日本史』をめぐる一考察―』(『国語と国文学』2001年)
『清盛の「悪行」を読みかえる―王法・仏法と「海港」の論理―』(『日本文学』2005年)
『多重所属者と『平家物語』―『喜安日記』をめぐる一考察―』(小島孝之編『説話の界域』,笠間書院,2006年)

佐々木   衛   五十嵐 正 博   緒 形    康   駿 河 輝 和
高 橋 基 樹   油 井 清 光   木 村    幹   松 本    曜
松 並    潤   大津留   厚   樋 口 大 祐   朴    鍾 祐