2017年の活動内容

全体

  • ≫「第4回全国史料ネット研究交流集会」のお知らせ
    1995年の阪神・淡路大震災を機に設立された歴史資料ネットワークを皮切りに、全国各地で20以上の史料ネットが立ち上がり、災害から歴史資料を保全し、災害の記録を保存する活動に取り組んでいます。2011年3月の東日本大震災では、国の被災文化財等救援本部の活動とともに、史料ネット同士の連携と協力によって、地域に伝えられた多くの歴史・文化遺産が救出されました。2014年10月には国立文化財機構内に「文化財防災ネットワーク推進本部」が設置され、本年4月に発生した熊本地震を経て、歴史・文化遺産の防災に向けた全国的な連携体制づくりの強化が望まれています。 2015年2月、阪神・淡路大震災と歴史資料ネットワークの活動開始20年の節目に、神戸市で開催された第1回集会では「『地域歴史遺産』の保全・継承に向けての神戸宣言」が採択されました。東日本大震災5年の節目にあたる2016年3月には、被災地の一つである福島県内で第2回集会が開催され、被災地で取り組まれてきた活動から得られた経験を共有し、大規模災害に対する日常的な備えのあり方を展望しました。2016年12月には愛媛において第3回集会が開催され、昭和南海地震70年にあたり、保全資料の活用を通して、災害に強い地域社会をいかに形成するかについて考えました。 そしてこのたびの第4回は、2017年1月に岡山で開催するはこびとなりました。これまでの集会においては災害「後」の取り組みだけではなく、災害「前」の日常的な取り組みの大切が繰り返し指摘されてきました。近年、災害前から活動を立ち上げる「予防ネット」が多く展開していますが、岡山は「予防ネット」という考え方のもと、活動が積み重ねられている地です。その岡山において今回は、日常時の多様で豊かな実践を共有し、自然史や考古学など他分野との協力のあり方を考え、地域歴史遺産の「減災」を展望することを目的にしたいと思います。 ぜひ全国から多くの関係者にお集まりいただき、議論と交流を深めていきたいと考えています。

    プログラム:

    1月20日(土) 13:00~18:00

    開会挨拶
    基調講演(13:10~14:45)
    休憩 (14:45~15:00)
    各地からの報告(15:00~16:40)
    ポスターセッション・交流 (16:45~17:30)
    懇親会(18:00~ )
    懇親会は事前申し込みが必要です。

    1月21日(日) 9:30~13:00

    各地からの報告 (9:30~11:30)
    ポスターセッション・交流(11:30~12:00)
    意見交流 (12:00~12:50)
    閉会挨拶

    懇親会のお知らせ

    懇親会は事前申し込み制となります。参加をご希望の方は、下記のページよりお申し込みください。
    • 日時 : 2018年1月20日(土) 18:00~
    • 会場 : オルガホール(オルガビル地下1階) 岡山市北区奉還町1丁目7-7
    • 会費 : 5000円 (会費は当日徴収いたします)
    • 参加申し込み受付URL
    • 申込締め切り 2018年1月12日(金)

    報告団体(口頭報告・ポスター報告)※今後、追加・変更の可能性があります

    【お問い合わせ】

    第4回全国史料ネット研究交流集会実行委員会事務局 今津勝紀(岡山史料ネット / 岡山大学) メール:kimazu[at]cc.okayama-u.ac.jp([at]を@に変えてください)

    第4回全国史料ネット研究交流集会チラシ(表)

    第4回全国史料ネット研究交流集会チラシ(裏)

    ≫国際シンポジウム「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立をめざして」


    日時:2017年11月11日(土)13:00~17:30・12日(日)9:30~15:30
    会場:神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール(マップ)

    参加費:無料/事前申し込み不要(懇親会のみ要申し込みです)
    使用言語:日本語(通訳あり)
    チラシはこちらからダウンロードできます(pdf)


    ◇11月11日(土) ~災害資料の保存と活用~
    13:00-  開会挨拶
    13:15- [趣旨説明]奥村弘(神戸大学)
    13:45- [基調講演]アンドルー・ゴードン氏(ハーバード大学)「災害が喚起する歴史保存と歴史認識の課題」
    15:00- [報  告]イ・ユンギョン氏(韓国国家記録院/神戸大学)「韓国の災害資料の管理・活用の現状-公共機関を中心として-」
    15:30- [コメント]エリザベス・マリ氏(東北大学災害国際研究所)
               白井哲哉氏(筑波大学)
               佐々木和子氏(神戸大学)
    16:30-  討論

    18:00-  懇親会(同会場4階ラウンジにて)
       

    ◇11月12日(日) ~被災歴史資料の保全と活用~
    9:30- [要点整理]奥村弘(神戸大学)
    9:40- [特別報告]カルロ・カカーチェ氏(イタリア国立保存修復高等研究所)「文化財・文化活動・観光省の地理情報システムの相互運用と活用-2016年イタリア中部地震での積極的役割-」
    10:45- [報  告]謝仕淵氏(国立台湾歴史博物館)「2016年台湾南部地震(206地震)における博物館の取り組み」
    11:45- [報  告]阿部浩一氏(福島大学)「東日本大震災後の地域歴史資料保全活動の展開-福島県での取り組みを例に-」
    12:15- ~休憩~
    13:15- [報  告]天野真志氏(国立歴史民俗博物館)「地域歴史資料保全をとりまく課題と可能性-東日本大震災をふまえて-」
    13:45- [コメント]青木睦氏(国文学研究資料館)
               ジョン・ポーター氏(東京外国語大学)
    14:30- 総合討論


    主催:科学研究費補助金基盤研究S「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立-東日本大震災を踏まえて-」(研究代表者・奥村弘)研究グループ
    共催:人間文化研究機構(国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館)
       東北大学災害科学国際研究所
       神戸大学大学院人文学研究科
       神戸大学先端融合研究環未来世紀都市学研究ユニット
       神戸大学先端融合研究環「人文情報の文理融合研究と地域学創出」プロジェクト
    後援:神戸大学震災復興支援・災害科学研究推進室

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