専任教員紹介

大津留 厚 教授:ハプスブルク近代史 

ハプスブルク帝国における民族の問題を、近代国家としての帝国の国家構造との関係で研究しています。初等教育の場における国家と民族と国民の関係を読み解くことに主眼を置いてきました。そこに民族の平等を掲げる憲法を持ったオーストリアの可能性と限界があると考えるからです。現在はこれまでの研究成果を「中央ヨーロッパ論」、「民族論」の形で敷衍化していく作業と、ハプスブルク帝国の解体を第一次大戦との関連で再検討する作業を進めています。後者の作業の中では第一次大戦時に日本に設置された捕虜収容所も一つの舞台となっています。

主な著書・論文

(単著)『ハプスブルクの実験――多文化共存を目指して――』中央公論社、1995年。
(単著)『ハプスブルク帝国』山川出版社、1996年。
(編著)『民族』ミネルヴァ書房、2003年。
(編著)『中央ヨーロッパの可能性――揺れ動くその歴史と社会――』昭和堂、2006年。
(単著)『青野原俘虜収容所の世界――第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』山川出版社、2007年。

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オーストリア=ハンガリー二重帝国国章(Wikipediaより)

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髙田京比子准教授:イタリア中世史

ヴェネツィアを中心に、13〜14世紀イタリア都市国家の制度的変遷を、市民の生活レヴェルから見直す試みを行っています。また昨今は、イタリア本土に領土を獲得する以前のヴェネツィアとヴェネト地方の諸都市との交流にも興味を持っており、上記の研究と並行して進めています。

主な著書・論文

(論文)“«Commissarii mei Procuratores Sancti Marci». Ricerche sulle competenze dell' ufficio della Procuratia di San Marco(1204-1270)”. Archivio Veneto, V serie, vol.CLXVI, 2006.
(共著)齊藤寛海他編『イタリア都市社会史入門』昭和堂、2008年。
(共著)前川和也編著『空間と移動の社会史』ミネルヴァ書房、2009年。
(共著)服部早苗編著『ジェンダー史叢書1 権力と身体』明石書店、2011年。
 
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ヴェネツィア(撮影:髙田京比子)

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小山 啓子准教授:フランス近世史 

政治史・社会史・文化史の観点から、ルネサンス王政の統治システム・儀礼と祝祭・地方と中央の関係・都市社会に関する諸問題を、フランスの地方都市リヨンを中心に研究している。近年では、河川交通の要所リヨンのトポグラフィ、地方において公職を担う国王役人と都市エリート、16世紀の都市化と地域形成、外国人の移入と定住に関して同時並行的に研究をすすめています。

主な著書・論文

(単著)『フランス・ルネサンス王政と都市社会――リヨンを中心として――』九州大学出版会、2006年。
(共著)共生倫理研究会編『共生の人文学』昭和堂、2008年。
(共著)佐藤彰一他編『フランス史研究入門』山川出版社、2011年。
(論文)「叛乱から共存へ――宗教戦争後のリヨンにおける国王の表象と都市の再編――」『西洋史論叢』第29号、2007年、95-109頁。

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リヨン、サン=ジャン大聖堂(Wikipediaより)

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佐藤 昇 准教授:古代ギリシア史

これまで、紀元前5−4世紀のアテーナイ政治社会史、古典期からヘレニズム期にかけての東地中海国際関係史に関する論考を発表してきました。最近では、古典期からローマ時代のギリシア世界における神話、歴史叙述にも関心を広げ、上記のテーマと並行しながら、研究に取り組んでいます。

主な著書・論文

(著書)『山川歴史モノグラフ 民主政アテナイの賄賂言説』山川出版社、2008年。
(共著)桜井万里子・橋場弦編『古代オリンピック』岩波書店、2004年。
(共著)本村凌二編『ローマ帝国と古代地中海世界を歩く』講談社、2013年。
(翻訳)ロビン・オズボン『ギリシアの古代:歴史はどのように創られるか」刀水書房、2011年。
(論文)“Religious and Political Trial: Another Aspect of Anytus’ Prosecution against Socrates”, KODAI: Journal of Ancient History 15 (2005-08) 25-40.

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スパルタ兵(スパルタ考古学博物館所蔵、撮影:佐藤昇)

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