IJS主催による講演会、シンポジウム等の開催記録です。
2010年度
・IJSシンポジウム2010「日本語研究の視点」
<午前の部:研究発表>
・住田哲郎(神戸大学大学院人文学研究科 助教)
「イク・クルが後続する複合動詞の文法化現象」
・夏海燕(神戸大学大学院人文学研究科 博士課程後期課程)
「動詞の意味変化に見られる方向性と予測可能性」
・鈴木幸平(神戸大学大学院人文学研究科 学術推進研究員)
「抽象概念と液体表現:コーパスによる日英比較」
<午後の部:基調講演>
・池上嘉彦(日本認知言語学会名誉会長)
発話に先立つ<事態把握>(construal)の相対性
―日本語話者好みの<主観的(主客合一)把握>をめぐって―
・井出祥子(国際語用論学会会長)
場の論理からみた日本語の語用論
・柴谷方良(ライス大学教授/神戸大学名誉教授)
言語習得と言語理論
―準体助詞「の」と誤用「赤いのくつ」をめぐって―
【日時】2010年5月22日(土)
【場所】神戸大学百年記念館六甲ホール
2009年度
・IJS講演シリーズ第1弾
「日本語学習者の語りのスタイルと習熟度 ―ナラティブ・トピックとの関係ー」
招待講演者:南雅彦(サンフランシスコ州立大学教授)
【日時】2009年6月3日(水) 15:00〜16:50
【場所】神戸大学文学部 視聴覚室(B棟1F)
講演会では、中上級の日本語学習者(英語母語話者)に過去の経験を日本語で語ってもらい、学習者の言語習熟度とナラティヴ構造の関係について探るという南教授の研究成果の一端を紹介していただきました。
・IJS講演シリーズ第2弾
「言語・非言語行動からみる倒置の文法化」
招待講演者:ポリー・ザトラウスキー(ミネソタ大学教授)
【日時】2009年6月27日(土) 15:00〜17:00
【場所】神戸大学 瀧川記念学術交流会館(大会議室)
講演会では、音声・非言語行動・統語的特徴からどのように倒置の結合性が決定されうるのかという問題について、実験を交えた実証的な談話分析を紹介していただきました。
・IJS講演シリーズ第3弾
「落語の小噺を日本語教育に取り入れる試み」
招待講演者:畑佐一味(パーデュー大学教授)
【日時】2009年11月11日(水) 17:00〜19:00
【場所】神戸大学文学部 視聴覚室(B棟1F)
畑佐教授が実際に米国において展開しているプロジェクトで、初級日本語学習者でもそれほど負担にならない落語の小噺を利用した取り組みについて紹介していただきました。
・IJSコロキウム2010“アカデミックライティングを考える”
「思考表現スタイルとアカデミックライティング」
招待講演者:渡邉雅子(名古屋大学准教授)
【日時】2010年3月6日(土)
【場所】神戸大学百年記念館内神大会館 会議室A(3F)
渡邉准教授に御講演いただいた後、ラウンドテーブルという形式で学域横断的に自由討論を行い、今後の質の高い留学生教育の実現に向け、相互に意見交換を行いました。