神戸大学文学部・人文学研究科 リカレント教育講座
日本社会文化講座
古代から現代に至るまで、常に内なる分裂や多様性を抱え、歴史のなかで変化し続けてきた過去の「日本」と「日本人」が育んできたその文化を英語を交え新たな視点から学ぶことで、現代の日本とそこに生きる人々を理解するヒントを見出す。講座内容

斎藤公太『日英対訳で読みひらく新しい日本文化史』(神戸大学出版会、2024年)を教科書に、あらためて「日本文化」について学び、考えるための講義です。日本文化史の入門編とはいえ、可能な限り新しい学術的研究の成果を反映させたものとなっています。常に内なる分裂や多様性を抱え、歴史のなかで変化し続けてきた過去の「日本」と「日本人」が育んできたその文化を新たな視点から学ぶことで、現代の日本とそこに生きる人々を理解するヒントを見出しましょう。
講座形式
【講義時間】
講義は1.5時間×15回で構成され、全30時間のオンデマンド形式で実施します。
【受講者サポート】
質問・回答は、本プログラムで用意されるLMSを通して、コーディネータおよび担当教員とインタラクティブに行われます。
【副読本】
斎藤公太『日英対訳で読みひらく新しい日本文化史』(神戸大学出版会、2024年)
(ご購入はこちらから)
※その他詳しい講義内容についてはこちらをご確認ください。
講座詳細
授業回数 | タイトル | キーワード |
---|---|---|
第1回 | あいまいな「日本」の文化 | 日本文化・縄文文化・倭国・古墳・律令制・天皇 |
第2回 | 共感しづらい「古代人」 | 神祇祭祀・神道・古事記・日本書紀・万葉集 |
第3回 | 仏教が「悟り」以外にもたらしたもの | 仏教・聖徳太子・僧尼令・寺院・仏像・日本霊異記 |
第4回 | 「恋」と「四季」の誕生 | 王朝文化・仮名・和歌・『古今和歌集』・『源氏物語』 |
第5回 | 移ろいゆく歴史と社会 | 顕密仏教・『新古今和歌集』・『平家物語』・『愚管抄』 |
第6回 | 新しい仏教の誕生? | 鎌倉仏教・本覚思想・浄土仏教・禅・仏画・絵巻物・慶派 |
第7回 | さまざまな顔を持つ神々 | 神仏習合・本地垂迹・中世神話・中世神道・『神皇正統記』・『太平記』 |
第8回 | 交差する人々と文化 | 室町文化・古典・連歌・茶の湯・能・桃山文化・キリスト教 |
第9回 | せめぎあう「雅」と「俗」 | 寛永文化・元禄文化・俳諧・浮世草子・浄瑠璃・琳派 |
第10回 | 都市文化の洗練と「古代」の発見 | 黄表紙・洒落本・戯作・浮世絵・歌舞伎・蘭学・儒学・国学 |
第11回 | 「英雄」以外の人々による変革 | 化政文化・寛政異学の禁・漢分脈・尊王攘夷・水戸学・平田国学 |
第12回 | 祭祀と「文明」の時代 | 明治維新・大教宣布運動・文明開化・明治憲法・国語・国文学 |
第13回 | 思い悩む青年たちの登場 | 平民主義・個人主義・近代文学・京都学派・近代仏教・無教会主義・日本美術 |
第14回 | デモクラシーと「日本的なるもの」 | 大正デモクラシー・女性解放運動・人格主義・社会主義・日本主義 |
第15回 | 「日本文化」のゆくえ | 戦後民主主義・戦後派文学・現代美術・映画・マンガ・アニメ |
講座紹介動画
申し込み概要
【募集期間】
2025年11月1日〜2025年12月24日
【受講開始】
11月上旬予定
【受講期間】
受講開始から有効期間90日間
【受講料】
50,000円
【受講対象】
・あらためて日本文化を学びたい方
・既存の殻を破り、新たなヴィジョンを提示する能力を育みたい方
・英語を交え、日本文化を学び直すことで、思いがけない日本の深層に触れたい方
・現在の日本とそこに生きる人々を理解するヒントが欲しい方
・外国籍社員で日本の社会や文化に興味を持つきっかけが欲しい方
講座のお申込みはこちらから(現在準備中)
(グーグルフォームに必要事項をご記入ください)
人文学を解き放つ
人文学の研究は、古典とされてきたものを深く理解し、その価値観を普及させるだけにとどまらない。講座内容

人文学は既存の価値観を問い直し、見聞や体験の限界がもたらす偏見から人々を自由にし、新しい関係性に向けたヴィジョンを提出する学問です。人文学の可能性を開く8回の講義を通して、人間の精神的営為を読み解き、人間性そのものを探求する姿勢、そこから導き出された最前線の人文知を学びましょう。
講座形式
【講義時間】
講義は1.5時間×15回で構成され、全30時間のオンデマンド形式で実施します。
【受講者サポート】
質問・回答は、本プログラムで用意されるLMSを通して、コーディネータおよび担当教員とインタラクティブに行われます。
【副読本】
神戸大学人文学研究科(編)『人文学を解き放つ』(神戸大学出版会、2023年)
(ご購入はこちらから)
※その他詳しい講義内容についてはこちらをご確認ください。
教科紹介
教科名をクリックすると、担当教員による講義内容の紹介動画を確認することができます。(Youtubeが開きます)
また、担当教員名をクリックすると、教員の紹介を確認することができます。
教科名 | 内容 | 担当教員 |
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コンフリクトを追求する | 「移動という日常」から考えてみること | 佐々木佑 |
「雰囲気」を探求する | 雰囲気学ことはじめ | 久山雄甫 |
「ことば」を深掘りする | ことばの意味について考える-フェイクニュース、真理、スケール性 | 澤田治 |
「ことば」と社会をつなぐ | 港町アテネ・古代ギリシアの国際社会 | 佐藤昇 |
ジェンダーを解きほぐす | 「産むこと」は特別なのか?「親であること」を考えなおす | 中真生 |
「古典」を読みかえる | 名画のはらむ新解釈-カラヴァッジョを読む | 宮下規久朗 |
流動/変化をつかまえる | 日常と文芸に見る、不穏な“予感“ | 有澤知世 |
「こころ」を旅する | 社会的孤立の可視化と予測 | 柳澤邦昭 |
申し込み概要
【募集期間】
2025年11月1日〜2025年12月24日
【受講開始】
11月上旬予定
【受講期間】
受講開始から有効期間90日間
【受講料】
20,000円
【受講対象】
・人文学の最新の動向を知りたい方
・既存の殻を破り、新たなヴィジョンを提示する能力を育みたい方
・人間性を涵養し、コンセプチュアル・スキル(概念化能力)を高めたい方
・人間の精神的営為を読み解き、人間性そのものを探求したい方
・最先端の人文知に触れ、神戸大学における人文学の思考法を体得したい方
講座のお申込みはこちらから(現在準備中)
(グーグルフォームに必要事項をご記入ください)
【人文学研究科リカレント教育に関するお問合せ】
● 問合せメール: [アット・マーク]lit.kobe-u.ac.jp
(すぐにご対応できない場合もあります。その際はご容赦ください。)