李明哲（Akinori, Lee）

専攻分野

西洋近世哲学（主にカント哲学・倫理学）、目的論

現在の主な研究課題

カント哲学における「合目的性」および「目的論」にかんする研究をおこなっています。とりわけカント人種論の意義・位置付けをめぐって、『判断力批判』（主に序論、第二部）をはじめ、地理学、人間学、歴史学を視野に入れた研究課題に取り組んでいます。

経歴・職歴

2019年10月 - 現在	神戸大学人文学研究科 研究員
2019年10月 - 現在	中京大学 国際教養学部 非常勤講師
2019年4月 - 現在	西神看護専門学校 非常勤講師
2019年4月 - 現在	神戸市立工業高等専門学校 非常勤講師
2016年10月 - 2019年10月	神戸大学 大学教育推進機構 非常勤講師
2016年４月 - 現在	平成淡路看護専門学校 非常勤講師
2014年4月 - 現在	関西学院大学 人権教育研究室 非常勤講師
2011年4月 - 2014年3月	神戸大学 人文学研究科 博士課程後期課程修了
2012年8月 - 2013年1月	サウスフロリダ大学(University of South Florida)留学 （「組織的な若手研究者等海外派遣プログラム」 による）
2009年4月 - 2011年3月	神戸大学 人文学研究科 博士課程前期課程修了
2005年4月 - 2009年3月	岡山大学 文学部 哲学・倫理学分野 卒業

研究業績

学術論文

1. 「カント倫理学における「尊敬の感情」と道徳法則の共存関係 ―道徳的動機と格律概念をめぐって―」『倫理学研究』（関西倫理学会）44号、pp.82-93、2014年6月
2. 「カント倫理学における「目的」概念の諸相」 博士論文（神戸大学人文学研究科）、2014年3月
3. "Nature and Human beings in Kantian Philosophy -Approach from Environmental Ethics", 4th International Conference: Applied Ethics and Applied Philosophy in East Asia, pp.7-17, 2014年1月
4. 「定言命法「目的自体の方式」の形而上学的解釈」『愛知』（神戸大学哲学懇話会）25号、pp.15-27、2013年11月
5. 「カント倫理学における行為と法則とのつながり」『愛知』（神戸大学哲学懇話会）23号、 pp.84-97、2011年11月
6. 「民族マイノリティのジレンマ－在日コリアンの民族的アイデンティティの行方－」『海港都市研究』（神戸大学 海港都市研究センター）6号、pp.19-30、2011年3月

学会発表等

1. 「カント人種理論の位置づけにかんする一考察 ―自然の合目的的体系の認識可能性にたいする影響―」 日本哲学会第79回 日本大学臨時大会、 2020年9月
2. “Teleology on Race in Kant's Geography” , International work shop on; “the variety and unity of modern Germany philosophy from Leibniz, Kant and Schelling”, at Kobe U. 2019年3月
3. 「カント地理学における目的論の役割」、関西哲学会2018年度大会、於龍谷大学 2018年10月
4. 「D.ハーヴェイ『コスモポリタニズム』とカント自然観の検討」、関西倫理学2017年度大会、於神戸大学 2017年11月
5. 「カント倫理学「尊敬の感情」と目的自体としての人間」、関西倫理学2013年度大会、於立命館大学 2013年11月
6. 「定言命法三方式の整合的解釈 客観的必然性としての「普遍性」・主観的必然性としての「意志の自由」」第７２回日本哲学会、於御茶の水大学 2013年5月
7. "Nature and Human beings in Kantian Philosophy -Approach from Environmental Ethics-", 4th International Conference: Applied Ethics and Applied Philosophy in East Asia, at KOBE University 2013年4月

翻訳

1. （共訳） 「見えるものと見えないもの／価値と正義—仏教—ポストモダンの観点からの再考—」（ジン・Y・パーク著） 、大家慎也, 吉岡千浩, 李明哲、『愛知』（神戸大学哲学懇話会）25号、pp.69-87、2013年11月