特別企画

心の実験パッケージ  主催:日本基礎心理学会 「心の実験パッケージ」開発研究委員会

▼企画趣旨
日本基礎心理学会「心の実験パッケージ」開発研究委員会は,科学教育の推進および生涯学習の充実などの社会的要請に応えるべく,2012年に日本基礎心理学会に設置されました。心理学を中心に,教育,バーチャルリアリティ,メディアアートなど多様な分野の研究者が集い,インタラクティブ技術を取り入れた「体験型心理学教材」の開発と,体験型教材を効果的に利用して心理学的現象を教授するメディアワークショップの運営とその普及を行っています。インタラクティブ技術を駆使することで,子どもたちが体験を通して現象の成り立ちを理解・考察することを促し,「科学的思考」や「知的探究心」を持つようになることを目指しています。あわせて,教材およびそれを用いたワークショップを誰でも実行可能なパッケージとして普及させることで,「科学としての心理学」を全国の子どもたちに伝えることが狙いです。ワークショップは全国の科学館などで開催しており,教材の貸出も随時行っています。今回は,本委員会でこれまで開発した知覚・認知に関わる現象を素材とした体験型教材の開発やワークショップをポスターで紹介します。
▼日時
11月30日 (土) 11時から16時
▼会場
神戸大学 六甲台第2キャンパス 百年記念館

学生オーラルセッション  主催:日本基礎心理学会 若手研究者特別委員会

▼企画趣旨
日本基礎心理学会 若手研究者特別委員会に選抜されたファイナリストによる口頭発表セッションを行います。聴講者の投票により最も優れた発表を1件のみ選定し,「学生オーラルセッションベストプレゼンター」(The Best Presenter)として表彰します。どなたでも聴講できます。
▼日程
2019年11月30日(土)16時から18時30分
▼会場
神戸大学 六甲台第2キャンパス 百年記念館
▼発表応募期間
締切:2019年10月25日(金)
▼応募方法
下記ウェブサイトをご確認ください。
http://psychonomic.jp/young/ypsoty/intro.html

第11回錯視・錯聴コンテスト 授賞式  主催:錯視・錯聴コンテスト審査委員会

▼企画趣旨
2009年に「錯視コンテスト」として始まった錯視・錯聴コンテストも,今回で11回目となった。干支ならまだ一周していないが,10年で区切るなら2周目に入ったわけである。こうなったら,「水戸黄門」(若い人への注:勧善懲悪ものの時代劇のテレビ番組で,20世紀後半の全国のお茶の間において絶大な人気があった)よろしく,「偉大なるマンネリズム」(死語?)を目指したいと思う。ただし,錯視・錯聴コンテストは,新しい錯視,新しい錯聴,新しい現象,新しいデモでないことには入賞はおぼつかないので,内容は常に新しいものとなる。もっとも,水戸黄門も,内容は毎回新しかったと思うので(何億回見たことだろうか),形式が変わらないので常連が安心して視聴することができるということが,偉大なるマンネリズムの条件であろう。 錯視・錯聴コンテストの形式は,錯視や錯聴を含んだ応募作品あるいはデモの鑑賞である。鑑賞と言っても,作品をただ見たり聞いたりするだけではなく,その作品を通して作者がどのような学術的な主張あるいは表現上の工夫をアピールしたいのかを聞いた上で,聴衆が参加してディスカッションをすることに特徴がある。すなわち,「拡張型シンポジウム」という感じのカテゴリーである。と言っても,シンポジウムというほど畏まったものではなく,いわば学術的娯楽である。娯楽であるところは,水戸黄門と共通している。 錯視・錯聴コンテストの授賞式は,初回以来,日本基礎心理学会の大会本体の中に組み込んで頂いてきた。酒入りの回(懇親会内で開催する場合)と酒なしの回(シンポジウムとして開催する場合)があるが,今回は後者である。お楽しみに。
▼日時
2019年12月1日(日)15時から16時
▼場所
神戸大学 六甲台第2キャンパス 百年記念

特別講演 「アスリートの脳を解明し鍛える ~基礎心理学とスポーツのインタープレイ~」

▼司会
河原純一郎(北海道大学)
▼講演者
柏野牧夫 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
▼講演趣旨
スポーツの試合では,状況把握や相手との駆け引き,プレッシャー下での瞬時の意思決定をはじめとするさまざまな認知機能が勝負の鍵を握る。したがって,スポーツは基礎心理学的観点からみて興味深い問題の宝庫であり、研究成果をフィードバックしてその有効性を実証できるフィールドともなる。我々は,トップアスリートの優れた認知機能およびその神経メカニズムを解明し,得られた知見に基づいて実際にアスリートのパフォーマンスを向上させることを目指して研究を進めている。VRやウェアラブルセンシングなどの先端技術の助けを得て,トップアスリートですら自覚できない「神業」の本質が明らかになりつつある。本講演では,野球やソフトボールを中心に,研究内容の一端を紹介する。
▼日時
2019年12月1日(日)16時から17時
▼会場
神戸大学 六甲台第2キャンパス 百年記念館