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【10月13日(月・祝)開催】応用哲学会2025年度シンポジウムのお知らせ

2025.09.16


  • 〈私〉と世界の関わり合い—俳句的主体と雰囲気の哲学を手がかりとして—


    ●概要:

    コロナ禍を経て、「呼吸」「空気」といったものに関心を向ける議論が、近年、哲学の一つのトレンドとなりつつあります。雰囲気経験に関するヘルマン・シュミッツらの議論が再度注目を集めていることを受け、本シンポジウムでは、その現象学の根本的関心の対象であるところの〈私〉という存在を再検討することを主題とします。

    雰囲気をめぐる哲学において提案された、「表面を持たない」主体像は、我々の世界との関わり方や物事の理解の仕方がいかなるものであるのかを明らかにしようとする探究に、新たな視座を与えうるものではありますが、その一方で、反省的熟慮をし、その熟慮の内容を踏まえて自分の外部のものに働きかける主体の有り様と整合的であるのか、議論の余地を残したものでもあります。 雰囲気の哲学の可能性と限界を見定めるべく、今回は、俳句に注目し、この詩形式における独特な主観の現れ、あるいは俳句を作る主体のあり方と、雰囲気をめぐる哲学において探究される主体像との関係を探ります。

  • ●日時:2025年10月13日(月・祝)14時00分〜17時30分

  • ●場所:神戸大学六甲台第2キャンパス  神戸大学百年記念館 六甲ホール キャンパスマップ102番
  • ※参加無料、参加申込不要
  • ※使用言語 日本語および英語

  • ●プログラム:
  • 14:00~14:10 挨拶、趣旨紹介
  • 14:10~16:10 提題者3名の発表 各40分程度
  • 休憩
  • 16:20~17:30 コメント・ディスカッション


  • ●登壇者・提題タイトル(五十音順、敬称略)
  • ・アルベルト・パリシ(神戸大学) “Kireji and Caesuras: The Place of Atmosphere(切れ字とカエスーラ・雰囲気の場所)”
  • ・桑山 裕喜子(東京大学)「ことばと雰囲気 ― 「虚」と「実」のあわいから」
  • ・関 悦史(俳人、翻車魚 同人)「俳句—〈私〉が雰囲気になる技法」
  • コメンテーター:久山雄甫(神戸大学、神戸雰囲気学研究所 代表)

  • ●司会進行・オーガナイズ: 安倍里美(神戸大学)、長門裕介(大阪大学)

  • ●共催:神戸雰囲気学研究所、神戸大学倫理創成プロジェクト

  • ●お問い合わせ(Contact):応用哲学会事務局(contemporary.applied.phil[AT]gmail.com)
  • ※[AT]をアットマークに書き換えてください。
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