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ハプスブルク史研究会11月例会のお知らせ

2016.10.21

ハプスブルク史研究会では、オーストリアより2名の現代史家をお招きして、以下の要領で2016年度11月例会を開催いたします。当日の講演言語はドイツ語ですが、事前に講演原稿の日本語翻訳版を配布予定です。また、当日のディスカッションでは日独語間の通訳もあります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

開催概要

日時:2016年11月27日(日)13:00~(18:00終了予定)
会場:神戸大学文学部B棟1階 視聴覚室(B132教室)

>>講演原稿はこちら(要ID/パスワード)


第1報告:モニカ・シュトロームベルガー(Monika Stromberger)氏(グラーツ大学講師)
講演題目: „Provinzstädte in der Moderne. Aspekte der Konstruktion von Leitbildern am Beispiel der Städte Graz und Ljubljana um 1900“ (「地方都市のモデルネ―1900年頃のグラーツとリュブリアナの理想像構築の諸相―」)

概要:1900年頃の「古典的なモデルネ」の時代には、新しいコミュニケーション空間を規定し、なおかつ新しい言説によって規定される固有の都市文化が発展した。近代化と新たな国民的定義との緊張関係の中で、都市は、様々な自己確信の道具を使って、都市としての理想像を発展させていく。本報告では、主として、地方都市または「二等級の都市」における都市的な理想像について、グラーツとリュブリアナを比較検討し、さまざまなディスコースの「場所」としての「科学」と「新聞」が、国民的な自己確信と都市的なアイデンティティ形成のための道具となる様相を考察する。

コメンテータ:江口布由子氏(高知工業高等専門学校)


第2報告:アンドレア・シュトゥルツ (Andrea Strutz) 氏(ルートヴィヒ・ボルツマン研究所歴史部門研究員)
講演題目: „Der Umgang mit den Opfern des Nationalsozialismus in Österreich nach 1945 am Beispiel der Opferfürsorge“ (「1945年以後のオーストリアにおけるナチズムの犠牲者との取り組み―犠牲者支援政策を例に―」)
概要:本報告では、「犠牲者支援法」の問題を取り上げる。これは、オーストリア第二共和国が社会政策の一環として1947年に制定した、ナチズムの犠牲者のための最初期の法律である。しかし、その発展の歴史をみると、被迫害者が直面した同時代の政治的緊張とさまざまな問題が浮かび上がってくる。もとより、ナチズムの迫害の犠牲者といっても、抵抗運動の闘士から人種的な理由で迫害されたユダヤ系やロマの人々に至るまで多岐に渡っていたが、その多くは、長い間、第二共和国が創出した「犠牲者神話」のために、十分な補償を受けることができなかったのである。本報告では、とくにシュタイアーマルク州における犠牲者支援の実態について検討し、ナチズムの被迫害者が戦後補償の要求にあたって直面した困難を明らかにする。

コメンテータ:水野博子氏(明治大学)

*会終了後、懇親会も開催しますので、こちらもぜひご出席ください。

主催:ハプスブルク史研究会
共催:2016年~2019年度科研費(基盤研究(B))「青いウィーンにみる「最底辺」社会層の生活史―「下」からのグローバルヒストリー研究」(代表:水野博子)


問い合わせ先:大津留 厚(神戸大学人文学研究科)
       E-mail:otsuru[AT]lit.kobe-u.ac.jp  ※Mailの[AT]は@に変更してください。

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