高等学校「地歴科」教員養成事業

 当センターは、2006年度文部科学省「資質の高い教員養成推進プログラム」に採択された神戸大学文学部の「地域文化を担う地歴科高校教員の養成」事業を、2006年度と2007年度の2年間にわたってサポートしました。このプロジェクトは、みずから地域文化の担い手となると同時に、それを高等学校の地歴科の授業に活かし、次世代の担い手を育成する資質と技能を持った地歴科高校教員を養成することを目的に、兵庫県教育委員会、主に県立御影高校と連携して進められたものです。
 神戸大学文学部は、2008年度以降も、プロジェクトの成果を踏まえて「地歴科教育論」を開講し、御影高校総合人文コース二年生の課題学習を支援する取り組みを通して、(1)地域文化に関心を持ち自らその担い手となることのできる地歴科教員の養成、(2)地域文化を教科指導に活かすことのできる地歴科教員の養成、(3)地域文化に関心を持ちその担い手となる市民を養成できる地歴科教員の養成、(4)地域の課題と日本及び世界の課題とを結びつける広い視野を持った人材の養成を行うべく、事業を継続しています。当センターは、地域文化に関する史料や情報を提供するなど、プロジェクト終了後も「地歴科教育論」のサポートを継続しています。