1990年3月30日
A5判259頁
頒価1,200円
内容紹介
7号の特集は「神戸の華僑」です。
まず陳徳仁(神戸華僑歴史博物館館長、孫中山記念館副館長)「神戸華僑を語る」では、「華僑」の定義、明治期の神戸華僑、その当時の代表的な実業家である呉錦堂、孫文と神戸とのかかわり、さらには現在の神戸華僑民衆の職業や生活、信仰などが述べられています。
王柏林(神戸中華同文学校副理事長)「金門島山後郷王家三代記」は、氏の曾祖父・王明玉から祖父・王敬祥を経て、父・王重山に至る三代のライフ・ヒストリーを綴ったものです。王敬祥は、革命運動の最も困難な時期に、「中華革命党」の神戸大阪支部長を勤めるなどして孫文に助力した人です。本稿には、彼らの間に交わされた密書の写真資料等も掲載されています。
陳正雄「統計から見た在日中国人」では、中日国交回復をはさんでの在日中国人の来住時期、年齢別構成、出身省別構成の変化と、中日間の政治・経済的関係の変化との関連が考察されています。
安井三吉(神戸大学)「近代日中関係と兵庫県在留中国人」は、神戸華僑史研究の一環として、日中関係と兵庫県在留中国人との相関関係を、数的変動を手掛かりに検討を加え、その特徴を明らかにしています。
許淑真(摂南大学)「労働移民禁止法の施行をめぐって」では、中国人の日本入国に対する取締りが強化された大正13年の事例を中心に、法の実施の具体策、流入労働者側の対応、取締りに対する世論及び法令改正への試みなどが明らかにされています。
その他、日本人と「国際結婚」して帰化し、「華僑から中国系日本人」となった女性(38才)や、戦時下の日本で苦境を生きてきたCさん(89才)へのインタビューなどを収録した「神戸華僑にきく」、さらに「神戸華僑研究会」(事務局:神戸大学文学部社会調査室)の研究例会・記念講演の報告などがあります。
目 次
特集 神戸の華僑
神戸華僑を語る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・陳 徳仁
金門島山後郷王家三代記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・王 柏林
神戸華僑にきく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ききて 過 放
統計から見た在日中国人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・陳 正雄
近代日中関係と兵庫県在留中国人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安井 三吉
労働移民禁止法の施行をめぐって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・許 淑真
神戸華僑研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長谷川善計
海外の社会学
シンガポールにおける社会学の現状−ピーター・S・J・チャン教授に聞く-
座談会 大学教育の改革
村落共同体と入会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野崎 敏郎
民族集団の動態とエスニシティ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・谷口 裕久
合理的法治国家と国民的権力国家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村 健吾
ソシエテ
小言幸兵衛 瓦版あら捜し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・富田 之朗
「働く母親の時代」に働いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前島 咲子
通詞雑感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有戸 満
新聞記者一年半・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・武永 勉
夏の旅から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・繆 偉群
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