社会文化講座教授

佐々木 衛
SASAKI, Mamoru


2006年9月、青島開発区調査にて
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■専攻分野

  社会学・社会人類学

■最終学歴・学位

  昭和53年3月 
   九州大学大学院文学研究科博士課程
   社会学専攻単位修得退学

  平成 6年 3月
   文学博士(東北大学)

■職歴

  昭和53年 4月
   (財団法人)九州経済調査協会 調査部研究員

  昭和54年 11月
   九州大学文学部 助手

  昭和56年 4月
   山口大学人文学部 講師

  昭和58年 4月
   山口大学人文学部 助教授

  平成5年 12月
   山口大学人文学部 教授

  平成9年 9月
   北京日本学研究センター 客員教授
   (平成10年7月まで)

  平成11年 4月
   神戸大学文学部教授(現在に至る)

■所属学会

  日本社会学会会員、関西社会学会会員
  西日本社会学会会員、日本民族学会会員
  アジア社会研究会会員、日中社会学会会員
  日本社会分析学会会員

●研究のテーマ

  東アジアにおける人・モノ・文化のグローバルな移動が引き起こす社会構造の転換を中国・韓国・日本の現実から比較的に考察している。また、経済発展がナショナリズムの肥大化を生んで、文化がグローバルに受け入れられながらも、相互理解を醸成するとは限らない現実と、こうした構造を生む東アジア的構造の特質を実証的に検討している。

  主な研究フィールドは、中国の山東半島にある青島市である。1992年に中国と韓国が国交を結び、朝鮮半島と山東半島との間に経済的、人的、社会・文化的な交流が拡大し、数年間に青島は近代的な産業都市として大きな変貌を遂げている。青島はグローバル化における都市社会の構造の転換を眼前に出現させており、テーマの立て方と研究技法などのアイデアを引き出してくれ、知的めまいを感じる。このように、フィールドは、社会学の研究はまずもって社会的現実に向き合うことから始まることを教えてくれている。

文学部海港都市研究センター

  2006年に創設した文学部海港都市研究センターのセンター長に任じている。
  センターの目的は、東アジアの社会と文化の複層性と多元性を通時的に探求し、海港都市の研究資料情報を「東アジア海港都市研究情報ネットワーク」を通して共有するシステムを構築すること、そして、大学院生を東アジアの研究ネットワークのなかで国際的な視点から養成することを目的としている。
  大学院生が連携大学との合同ゼミで鍛錬された成果は非常に大きく、皆さんがこの事業に積極的に参加するよう期待している。


2006年3月、青島海祭にて

●著 書

(1) 『混住コミュニティのリーダーシップ』
    (財)農政調査委員会、1983年、p.119

(2) 『生活構造 日本の社会学 5』
    東京大学出版会、1986年、p.288(共著)

(3) 『中国の家・村・神々--近代華北農村社会論』
    東方書店、1990年、p.203(共編)

(4) 『近代中国の社会と民衆文化
    --日中共同研究・華北農村社会調査資料集』
    東方書店、1992年、p.398(単編)

(5) 『中国民衆の社会と秩序』
    東方書店、1993年、p.263

(6) 『中国の家庭・郷村・階級』(編・解説)
    文化書房博文社、1998年、p.234
    (「解説」pp.209-234)

(7) 『社会学研究シリーズ18 中国社会研究の理論と技法』
    文化書房博文社、1999年(共編)
    (論文「第1章 中国社会研究と日本社会学」pp.17-43)

(8) 『中国朝鮮族の移住・家族・エスニシティ』
    東方書店、2001年、p.314(共編)

(9) 『中国村落社会の構造とダイナミズム』
    東方書店、2001年、p.403 (共編)

(10) 『費孝通 民族自省の社会学』
    東信堂、2003年、p.130

(11) 『地域研究の課題と方法
     アジア・アフリカ社会研究入門』
     文化書房博文社、2006年、p.373(共編)
  (論文「第4章 現代中国におけるグローバル化と構造転換」
   pp.85-102)

●学術論文

(1)「イエ・ムラと伝統的価値観」共著
   (『村落社会研究』第13集、1977年) p.93-122

(2)「都市近郊農村における集落の機能」共著
   (『村落社会研究』第14集、1978年) p.3-p.40

(3)「中国の民間宗教集団――構造的特性について――」
   (『民族学研究』53巻3号、1988年) p.280-p.300

(4)「アジアの社会変動理論の可能性--費孝通の再読を通して--」
   (『民族学研究』61巻3号、1996年)p.349-p.369

(5)「中国における父系親族構造の継承と組み替え」
   (末成道男編『中原と周辺』風響社、1999年)、p.127-p.148

(6) 「現代中国社会のダイナミズムに関する試論的枠組み」 
   (『社会学雑誌』第18号、2001年) p.1-p.15

(7) 「中国の現代家族の構造と変容
    --分家と養老からみた現代中国家族」
   (北原淳編『東アジア近現代史6 変動の東アジア社会』
    青木書店、2002年)p.161-p.190

(8) 「現代中国村落の構造的特質とモダニゼーション
    ---河北省X村の事例から---」
   (北原淳編『東アジアの家族・地域・エスニシティ : 基層と動態』
    東信堂、2005年)p.199-p.213

(9) 「中国朝鮮族に見られる移動と階層分化、エスニシティ」
   (奥村真知・田巻松雄・北川隆吉編
    『階層・移動と社会・文化変容』、文化書房博文社、2005年)
    p.41-p.58

(10) 「東アジアのグローバル化――エスニシティとナショナリズム」
   (『社会学評論』Vol.56,No.2 、2005年)p.347-p.362

(11) 「エスニシティとナショナリズムの交錯を考える」
   (『アジア遊学』No.81,2005年)p.4-p.9

(12) 「国境を越える移動とエスニシティ――中国青島の事例から」
   (『アジア遊学』No.81,2005年)p.38-p.47

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