■はじめに―本研究の目的
現在、日本家族は大きな分岐点にさしかかっている。伝統的な家族構造である直系家族制が維持されるのか、それとも夫婦家族制へ移行するのか、その変節点にあるからである。そこで、日本とは異なる夫婦家族の伝統をもつ英国(イングランド)を比較の軸とし、親族関係の比較研究を行い、日本家族の立脚点を明らかにすること、これが現在進めている「夫婦家族社会イギリスと直系家族社会日本の親族関係についての比較研究」である。
この研究には4つの段階がある。第1段階では、本研究の意義および方法、研究の見通しを先行研究との関係から示す。第2段階では、現在の日本を対象に中期親子関係(成人子とその親の関係)、とくに居住形態や距離時間(近接性)と親子間のサポートの実態を調査し、居住形態(居住場所)と親族関係の特徴を明らかにする。この日本の調査に対応するかたちで英国の実態調査を実施する、これが第3段階である。そして、それらを比較し、冒頭の課題への見解をまとめる、これが最終段階である。
すでに第1段階を終えており、本研究は、第2段階にあたる日本における中期親子関係の実態分析をめざす。
■更新履歴
2009.03.31 公開を開始しました
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「現代日本の家族構造と親族関係―祖父母による子育て支援と居住の近接性―」(平成20-22年度)によって運営されている。