海港都市研究
JOURNAL OF PORT CITIES STUDIES

第5号(2010年3月発行)


[論文]
消される差異、生み出される文化
-広東省汕尾の「漁民」文化のポリティクス-
稲澤 努 3
特集 国際ワークショップ「日本在住外国人コミュニティーの歴史の発見
 ――研究・アーカイブズ・特別コレクション――
前書き
文書館から歴史へ : キャンベラから見た日本在住外国人たちの歴史
田村 恵子、
ティモシー ユンフィ・ツー
25
20 世紀前半の神戸の定住西洋人
史料の活用と研究の展開
田村 敬子 29
解放された民をとらえて
戦後日本の外国人の朝鮮人と台湾人への視線
テッサ・モーリス=鈴木 41
発信する「猪飼野」
2009年8月・大阪府立桃谷高校の試みから
杉原 達 57
神戸の戦後華僑史再構築に向けて
GHQ資料・プランゲ文庫・陳徳勝コレクション・中央研究院档案館文書の利用
陳 來幸 65
神戸外国人居留地と福原遊女・新撰組
神戸大学附属図書館所蔵コレクション「神戸開港文書」の可能性
添田 仁 75
日本のアーカイブズで家系調査は可能か
課題整理と可能性の模索
森本 祥子 89
神戸華僑歴史博物館と孫文書「天下為公」碑 安井 三吉 99
横浜華僑華人に関する多様な歴史資料について
複合的資料利用の重要性
伊藤 泉美 109
国際貿易港長崎の多国籍社会
明治33年に撮影された一枚の写真を参考に
ブライアン・バークガフニ 119
見い出す(Seeing)、関連させる(Relating)、織り込む(Integrating)
日本の中国人移民と諸外国人コミュニティの史的研究
ティモシー ユンフイ・ツー 133
特集 海港都市国際学術シンポジウム「越境する人々とナショナリズム」
17~18世紀におけるオランダ芸術とバルト海空間 朴 泯洙 149
疎外と疎通、追放と解放の間の海港都市
「都市は静か(La Ville est tranquille)」、「バイバイ(Bye-bye)」に表れる"マルセーユ(Marseille)"研究
李 ソンイ 159
海港都市長崎華商「泰昌号」の商業形態
「房租」、「簿書鞅掌」、「年納地租 保火険底」文書を事例として
川口 ひとみ 169
1900年代前後における海港都市神戸の形成について
湊川付替事業を事例に
吉原 大志 181
近代青島港における埠頭労働者の構造
ドイツ・日本占領期を中心に
権 京仙 193
外国米のインパクトと帝国内自給論
1918~1920年の兵庫県農会を中心に
浅利 文子 203
彙報 219

 

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