活動内容

2005年 木浦大学・神戸大学・中山大学・台湾大学・韓国海洋大 国際学術シンポジウム
海 都市 境界 −接触空間としての海港都市−

歓迎の辞

2005 国際学術シンポジウムへの招待
木浦大学
アジア文化研究所
所長  洪 錫俊

 港町木浦を見下ろすスンダル山の麓に位置する木浦大学のキャンパスも秋の色が深まってまいりました。
 学問の秋にアジア文化研究所では、日本の神戸大学、中国の中山大学、台湾の台湾国立大学と共に更なる交流関係を深める国際学術シンポジウムを開催することになり、誠に光栄なことと存じます。
 今回の国際学術シンポジウムのテーマは「海・都市・境界−接触空間としての海港都市−」です。海と都市が接触する文化空間としての海港都市を、新しい視点を以って眺望するということを今回のシンポジウムの目標に掲げ、韓国・中国・台湾・日本を含めた東アジアの海、そして海港都市を学際的に多角的な観点から俯瞰することで東アジア海港都市の面貌のより深い理解を目指したいと考えております。
 特に今回の国際学術シンポジウムには、従来の研究者における学術交流の枠を超えた大学院生同士の研究交流が行われるようになり、これまで以上にその意義は大きいものであると言えるでしょう。東アジアの海と海港都市の文化に関する日本・中国・台湾・韓国の専門家たちの基調講演を始め、日・韓の大学院生による多彩な研究発表、そして熱い議論が繰り広げられることと期待しております。今回のシンポジウムでは、大学院生の研究発表に対して、お互いの大学の先生がコメントを行うこととにしました。これには、研究者と大学院生間の学術的交換、ひいては大学院生同士の学術交流ネットワークを構築するという狙いがあります。学術交流の対象を、研究者から大学院生まで拡張したという点でその意味は大きく、そして斬新なものであると言えます。
 東アジアの海港都市は、東アジア地域と世界を繋げる人的、物的交換の拠点としての役割を果たしてきました。海と陸を繋げる交流の窓である海港都市は、外来文化と土着文化の遭遇を通じて新しい文化を創造する空間と言えます。伝統と現代、地域と世界、陸と海を結びつけ、多様で複合的な文化が生まれる空間、それが海港都市なのです。
 木浦大学校アジア文化研究所が、神戸大学文学部海港都市研究センターと共に準備した今回の国際学術シンポジウムのテーマに、皆様が積極的に参加していただけることを心待ちにしております。また、今回のシンポジウムを通じて、東アジア海港都市の文化的多様性のみならず、大学間交流とその友好の輪が広がれば、誠に幸いのことと存じます。

2005.11.21

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開会の辞

開会の挨拶
神戸大学文学部
海港都市研究センター
センター長  佐々木 衞

 本国際シンポジウム「海 都市 境界」は、海港都市研究という新しい研究領域の開拓を目指して開催するものです。
 海港は古来、人、もの、情報が行き交い、新たな文化が創造される刺激に満ちた空間でした。むろん、その背後に、異なる人やものが出会う衝撃、摩擦、対立、あるいは、差別や蔑視があることを見逃すことはできません。現在、大量の人やものが国境を越えて移動し、これまで経験したことのなかったような異文化の混交が起きており、私たちの日常生活が大きく変わってきたことはいうまでもありません。このような時代にあって、東アジアの海港都市がどのような文化交流を経験してきたのかを、歴史、文学、社会の領域から総合的に考えてみようという研究テーマは、すこぶる魅力的な企画だと考えます。
 神戸大学文学部は今年6月に「海港都市研究センター」を設置しました。「センター」の主な目的は、第1に、神戸を中心とする東アジア海港都市資料の整理をすること、第2に、海外拠点大学との研究・資料情報ネットワークを構築すること、第3に、若手研究者の育成するためのプログラム開発と実践を目指すことです。このために、神戸海港都市歴史資料研究プロジェクト、東アジア海港都市資料研究プロジェクト、神戸海港都市文化研究プロジェクトを組織しており、現在、日本の海港都市資料目録整理と、『上海』、これは1920年代に上海で出版された日本語新聞ですが、この新聞記事のデーター化を進めています。
 今回のシンポジウムは、センターのこのような研究を一歩進めて、東アジアの拠点大学との研究協力、研究・資料の交換、そして若手研究者の育成のためのプログラムを創り出すことに目的があります。それぞれの大学の実情に応じた、そして創造性に満ちた新しい協力関係を生みだすことができるよう、こころから期待しています。 本シンポジウムの開催を快く引き受けて下さり、万全の準備を用意して下さっている洪錫俊教授をはじめとする木浦大学の先生方に、まず、感謝を申し上げます。台湾からは国立台湾大学の徐興慶教授、中国の中山大学から袁丁教授をお招きすることができました。また、韓国海洋大学からは鄭文洙教授をはじめとして5名の方の参加を見ることができました。本シンポジウムへの参加をご快諾いただいたことを、こころから感謝を申し上げます。なお、海港都市研究センターは日本財団の財政支援を受けて開設し、また今年度の活動は神戸大学教育研究活性化支援経費を受けていることを付け加えておきます。
 本日と明日、過密のスケジュールではありますが、所期の目的を十分達成できるよう尽くしたいと存じます。皆様のご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。
 以上、簡単ではありますが、開会の辞に代えさせていただきます。

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