活動内容

2006年 神戸大学文学部海港都市研究センターによる「資料収集・研究交流会」

 2006年2月5日(日)から2月11日(土)にかけて、神戸大学文学部海港都市研究センターに海外拠点大学から若手研究者を招聘して「資料収集・研究交流会」を行った。これは、海外拠点大学である中国の中山大学、台湾の台湾大学、韓国の木浦大学校・韓国海洋大学校において海港都市研究(日本、神戸、および東アジア地域)に関心を持ち、研究を発展させようとしている若手研究者を対象として、海港都市関連資料を収集するための補助を行うことを趣旨として行われたものである。本企画に参加した若手研究者は次のとおりである。

  1. 名前:焦鵬(ショウ・ホウ)
  2. 所属:中山大学・歴史系(博士課程)
  3. 研究テーマ:清代における日中貿易史
  4. 資料収集の主眼点:漂着資料および長崎貿易関連資料の収集
  1. 名前:廖文瑞(リョウ・ブンズイ)
  2. 所属:台湾大学・日本文学研究所(修士課程)
  3. 研究テーマ:日本文学と映画の関係性
  4. 資料収集の主眼点:村上春樹の作品における「海港イメージ」の探求
  1. 名前:金貞蘭(キム・ジョンラン)
  2. 所属:韓国海洋大学校・東アジア学科(修士課程)
  3. 研究テーマ:近代における海港都市釜山の社会・文化史的研究
  4. 資料収集の主眼点:近代における釜山に関する新聞や雑誌の資料収集
  1. 名前:魯恵英(ノ・ヘヨン)
  2. 所属:木浦大学校・日本学協同課程(博士課程)
  3. 研究テーマ:太宰治文学と戦後―(戦後)知識人のありかた―
  4. 資料収集の主眼点:田中英光と金史良、および関釜連絡船に関する資料収集

研究交流会写真 各若手研究者の調査にあたっては、事前に提出された調査希望資料のリストに基づき、神戸大学附属図書館および近隣の大学図書館、公立図書館で資料収集を行った。また、神戸大学としてその活動を援助するべく、神戸大学大学院院生の崔福(西洋史)・芳倉宏文(日本文学)・金泠垠(日本文学)・山本倫江(日本史)が各研究者に付き添い、資料収集の円滑化をはかった。
 上記以外にも、2月6日(月)には、各若手研究者が海港都市・神戸および神戸大学に対する知見を深めることを目的として、神戸大学文学部地域連携センターの見学、神戸大学百年記念館における「神戸大学史展−百年の歩みと展望−」の参観、神戸大学附属図書館所蔵の貴重資料の閲覧、『新修神戸市史』の編集に従事している神戸市文書館の訪問を行った。また、2月9日(木)には、研究交流活動の一環として、神戸大学文学部・文化学研究科主催の国際シンポジウム「コロニアル都市・青島の形成とその歴史的位相」に参加した。本シンポジウムは海港都市・青島の位相を多角的な視点から考究することを目指して企画されたもので、神戸大学の森紀子、フィンランド・トゥルク大学のクラウス・ミュールハン(Klaus Muhlhahn)、中国・青島档案館の楊来青、中国・青島海洋大学の孫立新、千葉大学の浅田進史、神戸大学の大津留厚の諸氏による、ドイツ語・中国語・日本語の3ヶ国語を交えた基調講演・研究報告および総括討論が行われた。
 2月10日(金)には、今回の「資料収集・研究交流会」の成果に関する報告会を行った。その際、本企画に参加した若手研究者からは、各国では入手不可能な海港都市関連資料が数多く入手できたこと、海港都市・神戸の空気に直にふれることができたこと、海港都市に関心をよせる各国の研究者と新たな交流をはかることができた等の点においてきわめて有意義であったとの報告がなされた。海港都市研究センターとしては、今回の「資料収集・研究交流会」の成果をふまえて、当センターで企画する国際シンポジウムへの参加、あるいは学術誌『海港都市研究』への寄稿を各若手研究者によびかけていく予定である。

(文責:横田隆志)

研究交流会写真

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