活動内容

2007年 中山大学・神戸大学・台湾海洋大学・韓国海洋大学校国際学術シンポジウム
東アジア海港都市の文化発展

DSCN0084.JPG - 805,395BYTES 「海港都市」を多角的に考察するために、国境を越えた研究者同士の意見交換と、大学院生同士による研究交流を目的とする国際学術シンポジウムである。今回で3度目の開催となる。今年度は、国立中山大学珠海キャンパス国際学術交流センターを会場として、12月6日・7日の両日、本センターと中山大学歴史系との共催で行われた。開会の辞は、韓国海洋大学校の柳教烈氏が行い、東アジア海港都市における拠点大学間の連携・共同研究のさらなる深化を呼びかけた。6日はすでに実績のある海外拠点大学の研究者、7日は研究員・大学院生を中心とした若手研究者によって、それぞれセッションを設けた。
 報告者名及び報告題目(原題)は以下の通りである。

12月6日

基調講演
 大津留厚(神戸大学)「トリエステ、神戸、海港都市学」
 陳春声(中山大学)「媽祖信仰与明清時期粤人海上活動」
第1セッション
 森紀子(神戸大学)「山東開港と広東人」
 劉志偉(中山大学)「広州隆記茶行史事拾零」
 緒形康(神戸大学)「厳復と籌安会問題再考」
 曹家齊(中山大学)「宋代中央嶺南之間的文書伝逓」
 奥村弘(神戸大学)「開港場神戸からみた「清国人」認識」
第2セッション
 袁丁(中山大学)「1930年代広東僑匯的流通与管制」
 樋口大祐(神戸大学)「火野葦平在「広東」」
 孫宏云(中山大学)「中国近代政治学文脈研究之二:関于那特的〈政治学〉」
 林英(中山大学)「公元1到4世紀中国社会対地中海世界的認識和想象」
 焦鵬(中山大学)「清代乍浦港的商業」
第3セッション
 濱田麻矢(神戸大学)「「内助の功」という自己実現−表現主体としての許広平−」
 呉義雄(中山大学)「中国叢報与中国歴史研究」
 大城直樹(神戸大学)「近代沖縄文化における「非=日本」的要素の位相」
 曹善玉(中山大学)「改革開放后東北三省朝鮮族的海外移民問題初探」
 孫正権(神戸大学)「植民地朝鮮のネーション認識論理と民族改良主義の論理」

12月7日

第4セッション
 添田仁(神戸大学)「18世紀後期の長崎における<密貿易>観」
 人見佐知子(神戸大学)「開港場・神戸と明治初年の売春統制策」
 沖野真理香(神戸大学)「東洋/西洋における男同士の絆―D. H. HwangのM. Butterflyにみられる"homosocial"な関係―」
 生田真澄(神戸大学)「ロシア帝政末期のムスリム知識人の倫理思想における家族と社会」
 黄嘉h(神戸大学)「第二次世界大戦前後の日本における台湾出身者の定住化の一過程」
第5セッション
 竹村亜紀子(神戸大学)「日本語における外来語アクセントの変化」
 陳海忠(中山大学)「従民利到国権:論1904-1909年的潮汕鉄路風波」
 楊培娜(中山大学)「“違式”与“定例”−清代前期広東漁船規制的変化−」
 西敦子(神戸大学)「明治初年の日本の琉球政策と東アジア」
 陳景熙(中山大学)「徳教海外揚教与“香叻暹汕”貿易体系」
第6セッション
 卞鳳奎(台湾海洋大学)「日据時期台湾帽商在神戸的活動」
 雪村加世子(神戸大学)「名誉革命戦争後のフランス海港都市におけるアイルランド人移民の活動」
 陳博翼(中山大学)「従月港到安海:地域与局勢」
 岡本恵(神戸大学)「エルサレム賛美文学から見る中世ムスリムのエルサレム観」
 肖栄(中山大学)「〈海薬本草〉与六朝時期嶺南的医薬文化」

 いずれのセッションもつねに60名前後の参加者を得た。今年度は、神戸大学側の報告者(大学院生)が事前に「海港都市研究交流企画演習」において入念に準備していたこともあって、シンポジウム全体はスムーズに進行した。例年に比べて報告者の数が増えたことにより、個々の報告に対する質疑応答の時間は短かったが、その分洗練された質問が飛び交い、国境や専門分野の枠を越えた刺激的な議論がなされた。 
 なお、当シンポジウムにおける報告については、報告集『東アジア海港都市の文化発展』を作成し保管するとともに、一部を除いて、紀要『海港都市研究』(第3号)にその内容を反映させる。

(文責:添田仁)

DSCN0208.JPG - 748,382BYTES

このページのトップに戻る