Kobe University 神戸大学大学院人文学研究科 / 文学部 哲学教室

早坂 真一 (HAYASAKA Shin-ichi)

専攻分野

現在の研究課題

近年、対象一般の形式を扱うフォーマルオントロジーという分野が注目されるようになってきた。 現象学の創始者であるフッサールは、このフォーマルオントロジーの最初期の提唱者の一人であるとされている。 フッサールのフォーマルオントロジーにとって特徴的なのは、対象一般の全体‐部分関係を探究するメレオロジー がその中核をなすという点である。最近のフォーマルオントロジー研究やメレオロジー研究は、対象を主観のパースペクティブ とはなるべく独立的に、客観的に記述することによって、一般性を持った学問として一定の成果を挙げてきた。 しかし、従来の研究では、認識主体によって対象世界の記述が異なってくるという点があまり注目されてこなかった。 フッサール自身は現代の研究方法とは異なり、対象を認識する主観性の記述も同時に重視していた。 さらに、フッサールはフォーマルオントロジーが、言語の論理的構造の研究と対をなし、 より包括的な形式的論理学という一つの学問のもとに組み込まれる部分的学問であると考えていた。 つまり、フッサール哲学においては、フォーマルオントロジー、論理学、認識論はそれぞれ独立した学問ではなく、 相補関係にある学問であると考えられていたのである。 そこで、私はフッサール哲学を手がかりにして、現代のフォーマルオントロジー研究を認識論や論理学によって 補い、より十全な学問として構築する基礎を与えたいと考えている。

研究業績

学会発表

  1. 「理念的全体としての超越論的主観性」、日本現象学会第33回研究大会、立命館大学、2011年3月15日
  2. 「命題の名詞化による『事態』の構成―発生的現象学の観点から―」、早坂真一、関西哲学会第六十四回大会、龍谷大学、2011年10月15日

研究会発表

  1. “Noema and Transcendence in the Respect of the Theory of Wholes and Parts”, The 4th Symposia Phaenomenologica Asiatica Master Class in Phenomenology for Asian Scholars 2010, The Chinese University of Hong Kong, August 3, 2010
  2. 「フッサール現象学における認識論とメレオロジーの関係」、第317回科学哲学コロキアム例会、京大会館、2010年1月24日

コメント

論文を書くことの難しさに悩む日々が続いています。いつか、明快かつ論理的な論文を 書けるようになりたいですね。

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