
ウラジミール・ジャンケレヴィッチ
修士課程ではアンリ・ベルクソンの『物質と記憶』で述べられているベルクソンの知覚と記憶に関する考えを手掛かりにして彼の時間論を考察し、その後の著作である『創造的進化』で述べられる「持続」と『物質と記憶』との関連性を検討しました。ベルクソンの考える持続という時間概念は、時間の創造性の深さとして理解することができる一方で、同時に「私たちが時間のなかで経験したどのような状態にも戻ることができない」という時間の不可逆性を強調したものとも見ることができます。この時間の不可逆性に注目しているのがウラジミール・ジャンケレヴィッチです。彼は晩年の著作である『不可逆的なものと郷愁』でこの問題を「郷愁」というテーマと関連させて考察しているのですが、実のところこの郷愁論には彼特有の倫理観が含まれています。
今後は、まだまだまとまった研究がなされていないジャンケレヴィッチですが、彼の死と徳をめぐる考察を中心に、「別の世界への移行ではなく虚無へと向かう死」が、私たちの生とどのように関わり、どういった生を形成していくことになるのかを検討し、最終的には彼の郷愁論に潜む哲学的問題を理解し、それに対する彼の解決策が妥当であるかということに自らの見解を示していきたいと考えています。
まだまだ未熟者な私です。日々成長していきたいと思います。よろしくお願いします。 好きな活動は詩を書いたり絵を書いたりすること、自然を遠目に眺めることです。好きな本はアクセル・ハッケの『ちいさなちいさな王様』という本です。
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