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ESDサブコースプログラム

ESDサブコースプログラムについて

ESD(Education for Sustainable Development)サブコースは、2008年度に始まりました。2007年度に、発達科学部・文学部・経済学部で開始した文部科学省現代教育ニーズ取組支援プログラム「アクション・リサーチ型開発と推進―学部連携によるフィールドを共有した環境教育の創出―」(2007~2009年度採択)は、2017年度からは神戸大学の全学部が参加しています。

その目標は、第一に、アクション・リサーチの手法で学生が地域に学びを求めること、第二に、「持続可能な社会」への様々なアプローチを試みること、第三に、実社会の様々な人々との交流を通じて、環境の複雑性を体で感じ、知的共同作業を経験することです。

学部連携で、1年生の「ESD基礎」から4年生までの科目を設定しています。学生は各学部で展開されるフィールド実習を受講することができ、所定の単位数(2021年度からは13単位)を修得することで学長名の入った「ESDプラクティショナー」の認定証が学部長から授与されます。

文学部では倫理創成プロジェクトの成果を生かし、環境問題に関連する、地域でのフィールドワークの演習と「環境人文学講義Ⅰ、Ⅱ」のESD科目を実施しています。哲学・倫理学、社会学、地理学など「環境」を主題とする分野が協力し合い、学外のNPO関係者や実践的な教育・研究者も講師として招聘し、人文学の立場から防災、災害復興、原発事故やエネルギー問題、アスベストなどの公害被害の問題解決にどのような寄与が可能か、という視点から教育を行ってきました。

神戸大学ESDコースプログラムについての詳細はこちらから

これまでの講義内容

環境人文学講義I

哲学、倫理学、社会学、地理学専修、他学部・他大学、NPOの活動者などから各回の講師を選び、それぞれの専門領域の観点から、ESDを主題としたオムニバス講義を行っています。

2020年度前期(セメスター制で記載)

日程 授業内容
1 5/11 「原発問題再考」白鳥義彦(社会学)
2 5/18 「震災と原発」酒井朋子(社会学)
3 5/25 「エネルギーの倫理学」松田毅(哲学)
4 6/1 気候変動とエネルギー(非常勤 豊田)
5 6/8 自治体・企業による脱炭素社会への取り組み(非常勤 井筒)
6 6/15 「アスベスト問題とクロスロード」松田毅(哲学)
7 6/22 まとめ(松田)
8 6/29 「人の死に際をめぐる生命倫理学的考察」茶谷直人(哲学)
9 7/6 「生殖と生殖技術」中真生(倫理)
10 7/13 「インフォームド・コンセントの思想とその倫理的問題」(非常勤 藤木)
11 7/20 「人新世の私たちと都市1」菊地真(地理学)
12 7/27 「人の移動からみる社会1」佐々木(社会学)
13 8/3 「人の移動からみる社会1」佐々木(社会学)
14 8/10 まとめ(松田)

2019年度

日程 授業内容
1 4/8 「導入」松田毅(哲学)
2 4/15 「原発事故と地域」酒井朋子(社会学)
3 4/22 「原発問題再考」白鳥義彦(社会学)
4 5/6 「エネルギーの倫理学」松田毅(哲学)
5 5/13 気候変動とエネルギー(気候ネットワーク:豊田陽介)
6 5/20 地方自治体の脱炭素社会への取り組み(宝塚市役所:荒木考昌)
7 5/27 「アスベスト問題とクロスロード」松田毅(哲学)
8 6/3 第1Q試験
9 6/10 「人の死に際をめぐる生命倫理学的考察」 茶谷直人(哲学)
10 6/17 「生殖と生殖技術」中真生(倫理)
11 6/24 「震災経験が伝える死とは何か」奥堀(哲学・日本学術振興会)
12 7/1 「五輪・万博と都市下層社会(1)」原口剛(地理学)
13 7/8 「五輪・万博と都市下層社会(2)」原口剛(地理学)
14 7/15 「地域社会と外国人住民I」NPO法人「にほんご豊岡あいうえお」岸田尚子
15 7/22 「地域社会と外国人住民II」NPO法人「にほんご豊岡あいうえお」岸田尚子
16 7/22 第2Q試験

2018年度以前の内容を表示

2018年度 (セメスター制で記載)

日程 授業内容
1 4/9 「導入」松田毅(哲学)
2 4/16 「原発問題再考」 白鳥義彦(社会学)
3 4/23 「『環境』は誰のものか?:「生活環境主義」と「水戦争」」 佐々木祐(社会学)
4 5/7 「エネルギーの倫理学1」松田毅(哲学)
5 5/14 「風力発電」(海事科学部 大澤)
6 5/21 「エネルギーの倫理学2」松田毅(哲学) 
7 5/28 「アスベスト問題とクロスロード」松田毅(哲学)
8 6/4 WS 中間総括 第1Q終了 松田担当
9 6/11 「人の死に際をめぐる生命倫理学的考察」 茶谷直人(哲学)
10 6/18 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
11 6/25 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
12 7/9 「貧困問題」中桐 (非常勤講師 NPO職員)
13 7/23 奥堀亜紀子(哲学・日本学術振興会特別研究員)
14 7/30 「貧困問題」中桐康介(非常勤講師)
15 8/6 試験

2017年度 (セメスター制で記載)

日程 授業内容
1 4/10 「導入」 原口剛(地理学)
2 4/17 「原発問題再考」 白鳥義彦(社会学)
3 4/24 「『環境』は誰のものか?:「生活環境主義」と「水戦争」」佐々木祐(社会学)
4 5/1 「ヴィジュアル・コミュニケーションをとおした気候変動問題」油井清光(社会学)
5 5/8 「エネルギーの倫理学」松田毅(哲学)
6 5/22 「エネルギーの地産地消の試み」伊東真吾(NPO非常勤)
7 5/29 「アスベスト問題とクロスロード」松田毅(哲学)
8 6/5 WS 中間総括 松田担当
9 6/12 「人の死に際をめぐる生命倫理学的考察」 茶谷直人(哲学)
10 6/19 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
11 6/26 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
12 7/3 「貧困と向き合う1」中桐康介(NPO非常勤)
13 7/10 「貧困と向き合う1」中桐康介(NPO非常勤)
14 7/24 「環境と生殖」 中真生(哲学)
15 7/31 試験

2016年度

日程 授業内容
1 4/11 「導入」原口剛(地理学)
2 4/18 「原発問題再考」 白鳥義彦(社会学)
3 4/25 「ヴィジュアル・コミュニケーションをとおした気候変動問題」油井清光(社会学)
4 5/2 「環境と生殖」中真生(哲学)
5 5/16 「人の死に際をめぐる生命倫理学的考察」茶谷直人(哲学)
6 5/23 「ESDをどう進めるか?持続可能な社会づくりの方法論」 松岡広路(人間発達科環境学研究科) 
7 5/30 「『環境』は誰のものか?:「生活環境主義」と「水戦争」」佐々木祐(社会学)
8 6/13 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
9 6/20 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
10 6/27 「ヘイトスピーチを実践的に考える1––歴史認識問題と在日コリアンの処遇をふまえて––」李明哲(非常勤講師)
11 7/4 「ヘイトスピーチを実践的に考える2––歴史認識問題と在日コリアンの処遇をふまえて––」李明哲(非常勤講師)
12 7/11 「貧困と向き合う1」鍋谷美子(神戸YMCA夜回り準備会、非常勤講師)
13 7/25 「貧困と向き合う2」鍋谷美子(神戸YMCA夜回り準備会、非常勤講師)
14 8/1 試験

2015年度

日程 授業内容
1 4/13 「環境人文学入門」松田毅・李明哲(文学部、哲学)
2 4/20 「原発問題再考」 白鳥義彦(同学部、社会学)
3 4/27 「ヴィジュアル・コミュニケーションをとおした気候変動問題」油井清光(社会学)
4 5/11 「軍事利用される放射性廃棄物」嘉指信雄(哲学)
5 5/18 「『環境』は誰のものか?:「生活環境主義」と「水戦争」」佐々木祐(社会学)
6 5/25 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
7 6/1 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
8 6/8 「ヘイトスピーチを実践的に考える1––歴史認識問題と在日コリアンの処遇をふまえて––」李
9 6/15 「ヘイトスピーチを実践的に考える2––歴史認識問題と在日コリアンの処遇をふまえて––」李
10 6/22 「ごみ減量最前線〜日本とアジアの現場から〜」松岡夏子(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、ゼロ・ウェイストアカデミー)
11 6/29 「災害と呼吸保護(アスベストを主体に)」片岡克己(スリーエムヘルスケア株式会社、安全衛生製品 技術部)
12 7/6 「災害リスク・コミュニケーションについて」矢守克也(京都大学防災研究所教授、巨大災害研究センター情報学研究科巨大災害情報システム分野)
13 7/13 「震災とアスベスト:リスクを伝える試み」松田毅(哲学)
14 7/28 試験

2014年度

日程 授業内容
1 4/14 「環境人文学入門」 松田毅(文学部、哲学)
2 4/21 「原発問題再考」 白鳥義彦(同学部、社会学)
3 4/28 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
4 5/12 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
5 5/19 「マルチ・エスニック社会としての日本:『日系人』の事例から」佐々木祐(社会学)
6 5/26 「農業生産と生物多様性保全の狭間にて何がどうして絶滅危惧となっているのか」伊藤一幸(農学研究科)
7 6/2 「福島原発事故と公害問題」除本理史(大阪市立大学経営学研究科)
8 6/9 「軍事利用される放射性廃棄物」嘉指信雄(哲学)
9 6/16 「自然エネルギーによる地域自立―内外の実践から」 小津祥司(環境ジャーナリスト)
10 6/23 「生殖と環境」中真生(哲学)
11 6/30 「『人の死に際』とバイオエシックス―安楽死法制化・脳死と臓器移植―」 茶谷直人(哲学)
12 7/7 「ヴィジュアル・コミュニケーションをとおした気候変動問題」油井清光(社会学)
13 7/14 「震災とアスベスト:リスクを伝える試み」松田毅(哲学)
14 7/28 試験

2013年度

日程 授業内容
1 4/8 「導入」 松田毅(哲学)
2 4/15 「環境社会学の見方」 白鳥義彦(社会学)
3 4/22 「釜ヶ崎とはどんなまちか?1」 原口剛(地理学)
4 5/13 「釜ヶ崎とはどんなまちか?2」 原口剛(地理学)
5 5/20 「福島・飯館村の現在―「希望の牧場」の抵抗を中心として―」嘉指信雄(哲学)
6 5/27 「農業生産と生物多様性保全の狭間にて―何がどうして絶滅危惧となっているのか」 伊藤一幸(農学部)
7 6/3 「水俣・芦北地域戦略プラットフォームを核とした市民参画・協働の場づくりと『水俣学』」 宮北隆志(熊本学園大学社会福祉学部)
8 6/10 「地域社会を調査する:日本とタイの経験から」 藤井勝(社会学)
9 6/17 「新しい学習理論から見るESD(持続可能な社会づくり)」 末本誠(発達科学部)
10 6/24 「安楽死とバイオエシックス」 茶谷直人(哲学)
11 7/1 「ヴィジュアル・コミュニケーションをとおした気候変動問題」 油井清光(社会学)
12 7/8 「ダイヤモンド:文明の崩壊を読む」 松田毅
13 7/22 「まとめとワークショップ」 松田毅

2012年度

日程 授業内容
1 4/16 「導入」松田毅 (神戸大学文学部 哲学・環境倫理学)
2 4/23 「震災の人文学」 松田毅              
3 5/7 「震災の社会学」油井清光(神戸大学文学部 社会学)
4 5/14 齋藤徳美 (放送大学岩手学習センター所長、地域防災学)
5 5/21 「東日本大震災の教訓を活かした学校の防災管理」 中野晋 (徳島大学工学部 環境防災研究センター副センター長)
6 5/28 「災害体験を伝承するコミュニティ―1.17から3.11へ、連帯する市民の活動―」 高森順子(阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター 資料室震災資料専門員)
7 6/4 「原発問題再考」白鳥義彦(神戸大学文学部 社会学)
8 6/11 「核・原子力体制と国際機関―IAEA・WHO・(ICRP)―」 嘉指信雄(神戸大学文学部 哲学)
9 6/18 「テラ・サケルの場所-沖縄と原発立地の場の比較-」 大城直樹(神戸大学文学部 地理学)
10 6/25 「泥と身体ー物質的想像力の可能性」 中島弘二(金沢大学人間社会学域人文学類 地理学)
11 7/2 「地方社会の持続可能な発展をめぐってー日本とタイから考える」 藤井勝(神戸大学文学部 社会学)
12 7/9 「死に際をめぐる生命倫理学的考察:安楽死の問題を中心として」 茶谷直人(神戸大学文学部 哲学・医療倫理学)
13 7/23 (まとめとワークショップ)松田毅

2011年度

日程 授業内容
1 4/11 「環境人文学・ESD論」松田毅(哲学)
2 4/18 「市民社会と環境倫理I アスベスト問題から」松田毅(哲学)
3 4/25 「市民社会と環境倫理II 市民運動の哲学」松田毅(哲学)
4 5/2 「『公害を学ぶ場』をつくる資料館―公害地域の今を伝えるスタディツアーの実践より―」林美帆(NPOあおぞら財団)
5 5/9 「戦争による環境破壊(1)ベトナム戦争と枯葉剤」嘉指信雄(哲学)
6 5/16 「戦争による環境破壊(2)イラク戦争と劣化ウラン弾」嘉指信雄(哲学)
7 5/23 「ヒロシマ・ナガサキをめぐる日米の意識」長谷川孝治(地理学)
8 5/30 「チェルノブイリ原発事故と日本人」長谷川孝治(地理学)
9 6/6 「環境社会学の見方」白鳥義彦(社会学)
10 6/13 「東南アジアにおける地方社会の変動と持続可能性―タイ東北部を事例として―」藤井勝(社会学)
11 6/20 「わからないけど決める」石川雅紀(NPOごみじゃぱん代表)
12 6/27 「アスベスト被害はなぜ埋もれてきたのか」伊藤明子(泉南国賠弁護団)
13 7/4 「環境社会学と持続可能な社会論」油井清光(社会学)
14 7/11 まとめ

2010年度

日程 授業内容
1 4/12 「環境人文学・ESD論ガイダンス 『地域』・『景観』研究の成果と課題」 松田毅(哲学)・長谷川孝治(地理学)
2 4/19 「現代における『地域』・『景観』への批判と展望−いわゆる『文化的景観』をめぐって−」長谷川孝治(地理学)
3 4/26 「南方熊楠の景観保全論−実践と理論を生きる」松田毅(哲学)
4 5/10 「南方熊楠の景観保全論−実践と理論を生きる」松田毅(哲学)
5 5/17 「環境保全と地域社会−甲子園浜干潟の場合」阪野祐介(地理学)
6 5/24 「甲子園浜でのアクションリサーチ(ツール・ド・ESDとして予定)」阪野祐介
7 5/31 「タイにおける騒乱と東北タイ農村−地域社会調査の実践のなかから」 藤井勝(社会学)
8 6/7 「日本の農村の現状と活性化−住民主体のむらづくり・都市と農村の交流とNPO−」中塚雅也(農学部)
9 6/14 「作物を近郊農村から京都へ、肥料を京都から近郊農村へという循環の消失−水の問題」中村治(哲学)
10 6/21 「たきぎを近郊農村から京都へ、灰を京都から近郊農村へという循環の消失−燃料の問題」中村治(哲学)
11 6/28 「地域社会の未来のための地域歴史遺産」奥村弘(日本史)
12 7/5 「ローカル社会学の新たな可能性−環境と地域再生」油井清光(社会学)
13 7/12 まとめ 松田毅(哲学)・阪野祐介(地理学)

2009年度

日程 授業内容
1 4/13 「『環境人文学』ガイダンス」 稲岡大志(哲学) 松田毅(哲学)
2 4/20 「諫早湾干拓問題(1)」松田毅(哲学)
3 4/27 「諫早湾干拓問題(2)」松田毅(哲学)
4 5/11 「湿地開発の矛盾I––17 世紀イングランドの事例––」長谷川孝治(地理学)
5 5/25 「湿地開発の矛盾II––20 世紀オランダの事例––」長谷川孝治(地理学)
6 6/1 甲子園浜見学 阪野祐介(地理学)
7 6/8 「ESD と医療社会学I」田村周一(社会学)
8 6/15 「ESD と医療社会学II」田村周一(社会学)
9 6/22 「環境社会学と持続可能な社会論」油井清光(社会学)
10 6/29 「戦争と環境破壊––劣化ウラン兵器の場合––」嘉指信雄(哲学)
11 7/6 「医療技術の高度化と持続可能な社会」茶谷直人(哲学)
12 7/13 総括討議 松田毅、田村周一、成瀬尚志、阪野祐介

2008年度

日程 授業内容
1 4/14 「『環境人文学』ガイダンス」 松田毅(哲学) 成瀬尚志(哲学)
2 4/21 「環境倫理と『持続可能な社会』(1)」松田毅(哲学)
3 4/27 「環境倫理と『持続可能な社会』(2)」松田毅(哲学)
4 5/12 「ケーススタディ:地球温暖化問題」長谷川孝治(地理学)
5 5/19 「ケーススタディ:チェルノブイリ原発」長谷川孝治(地理学)
6 5/26 「工学倫理のプロスペクト」羽地亮(哲学)
7 6/2 「チェルノブイリ原発事故とカンブリア地方の牧羊農夫」羽地亮(哲学)
8 6/9 「持続可能な社会とグローバル化」油井清光(社会学)
9 6/16 「環境社会学––国連の取り組みと地域社会––」速水奈名子(社会学)
10 6/23 「健康と病いの社会学」田村周一(社会学)
11 6/30 「高齢化社会とケア––看取りの医療社会学––」平井晶子(社会学)
12 7/7 「医療資源配分の問題と持続可能性(1)」茶谷直人(哲学)
13 7/14 「医療資源配分の問題と持続可能性(2)」茶谷直人(哲学)
14 7/16 総括討議 松田毅、長谷川孝治、油井清光

応用倫理学講義

この講義では、科学技術と環境、情報、生命・医療などの応用倫理・応用哲学の諸原理と具体的問題について学び、応用倫理学の意義と方法論についても考察します。これまで科学技術倫理学、環境倫理学、情報倫理学、生命・医療倫理学、「研究倫理」の代表的な応用倫理学の諸原理と具体的な事例による問題分析を行ってきました。応用倫理学研究において重要な学際的視点を重視するとともに、事例研究の基礎を修得します。

2020年度

日程 授業内容
1 10/5 「導入」中
2 10/12 「インフォームド・コンセントの成立経緯と倫理的意義1」茶谷
3 10/19 「インフォームド・コンセントの成立経緯と倫理的意義2」茶谷
4 10/26 「生殖技術をめぐる倫理的問題1」中
5 11/2 「生殖技術をめぐる倫理的問題2」中
6 11/9 「情報倫理1」加藤
7 11/16 「情報倫理2」加藤
8 11/30 まとめ・レポート準備
9 12/7 「環境倫理学の基本:小史・原則・問題」松田
10 12/14 「環境リスク論とは何か」松田
11 12/21 「解釈学的倫理学としての応用倫理」松田
12 1/5 「公共政策の倫理学」松田
13 1/13 「生命科学の最先端における倫理的課題:人工脳の倫理1」新川
14 1/18 「生命科学の最先端における倫理的課題:人工脳の倫理2」新川
15 1/25 「倫理学と科学の関係」新川
16 2/1 まとめ・レポート準備

2019年度

日程 授業内容
1 10/7 「イントロダクション」中真生
2 10/14 「インフォームド・コンセントの成立経緯」茶谷直人
3 10/21 「インフォームド・コンセントの倫理学的考察」茶谷直人
4 10/28 「情報倫理学(1)」加藤憲治
5 11/11 「情報倫理学(2)」加藤憲治
6 11/18 「生殖技術をめぐる倫理的問題(1)」中真生
7 11/20 「生殖技術をめぐる倫理的問題(2)」中真生
8 11/25 第3Q試験
9 12/2 「環境倫理学の基本:小史・原則・問題」松田毅
10 12/9 「『環境リスク論』とは何か」松田毅
11 12/16 「『解釈学的倫理学』としての『応用倫理』」松田毅
12 12/23 「公共政策の倫理学と研究倫理」松田毅
13 1/6 「工学倫理の目的と概要」藤木篤(神戸市看護大学)
14 1/20 「仮想事例『ソーラーブラインド』の分析」藤木篤(神戸市看護大学)
15 1/27 上記を例にしたグループディスカッション 藤木篤(神戸市看護大学)
16 2/3 第4Q試験

2018年度以前の内容を表示

2018年度

日程 授業内容
1 10/1 「イントロダクション」茶谷直人
2 10/15 「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人
3 10/22 「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人
4 10/29 「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人
5 11/5 「情報倫理学」加藤憲治
6 11/12 「情報倫理学」加藤憲治
7 11/19 「情報倫理学」加藤憲治
8 12/3 「科学技術と環境倫理」松田毅
9 12/11 「科学技術と環境倫理」松田毅
10 12/18 「科学技術と環境倫理」松田毅
11 12/26 「工学倫理」藤木篤(非常勤)
12 1/7 「工学倫理」藤木篤(非常勤)
13 1/21 「研究倫理」菅原裕輝(非常勤)
14 1/28 「研究倫理」菅原裕輝(非常勤)
15 2/4 試験

2017年度

日程 授業内容
1 10/2 「イントロダクション」茶谷直人
2 10/16 「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人
3 10/23 「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人
4 10/30 「先端医療技術の倫理」中真生
5 11/6 「先端医療技術の倫理」中真生
6 11/13 「情報倫理学1」加藤憲治
7 11/20 「情報倫理学2」加藤憲治
8 11/27 「ロボットの心と倫理」小山虎(非常勤)
9 12/4 「研究倫理」菅原裕輝(非常勤)
10 12/11 「研究倫理」菅原裕輝(非常勤)
11 12/18 「科学技術と環境倫理」松田毅
12 12/25 「科学技術と環境倫理」松田毅
13 1/15 「科学技術と環境倫理」松田毅
14 1/22 「科学技術と環境倫理」松田毅
15 1/29 「自動運転車に責任はあるか?」小山虎(非常勤)

2016年度

授業内容
「イントロダクション」茶谷直人 >応用倫理学という学の基本的特徴について概説を行った。
「インフォームド・コンセントと自律」茶谷直人 >ICの成立経緯と倫理的意義を概観した。
「先端医療技術の倫理」中真生 >現代の生殖医療技術に関わる倫理的問題についての具体的な考察を行った。
「情報倫理学」加藤憲治 >情報化社会における基本的問題について考察した。
「研究倫理」菅原裕輝(国立循環器病研究センター) >研究倫理の再考を促した様々な出来事を辿りながら、背景にある倫理的問題を考察した。
「リスクと信頼の倫理学」成瀬尚志(京都光華女子大学短期大学部) >リスク論の概観とともに、「信頼」をキーワードに諸問題を検討した。
「環境倫理学」神崎宣次(南山大学) >環境倫理学の中心的な問を説明した上で、領域横断的な研究プロジェクトにおける研究者の倫理などの話題を論じた。

2015年度

日程 授業内容
1 4/14 「応用哲学としての応用倫理学」松田毅
2 4/21 「科学技術と環境倫理1」松田毅
3 4/28 「科学技術と環境倫理2」松田毅
4 5/12 「情報倫理学1」加藤憲治
5 5/19 「情報倫理学2」加藤憲治
6 5/26 「徳倫理と生命倫理学(1)」茶谷直人
7 6/2 「徳倫理と生命倫理学(2)」茶谷直人
8 6/9 「精神医学の哲学・倫理学1」本林良章(非常勤)
9 6/16 「精神医学の哲学・倫理学2」本林良章(非常勤)
10・11 6/30 「研究倫理」中村征樹・大阪大学
12 7/7 「リスクと信頼の倫理学1」成瀬尚志・京都光華女子大学短期大学部
13 7/14 「リスクと信頼の倫理学2」成瀬尚志・京都光華女子大学短期大学部
14 7/21 「解釈学的倫理学1」松田毅
15 7/28 「解釈学的倫理学2」松田毅

2014年度

日程 授業内容
1 4/15 「応用哲学としての応用倫理学」 松田毅
2 4/22 「科学技術と環境倫理」 松田毅
3 4/20 「情報倫理学」 加藤憲治
4 5/13 「解釈学的倫理学」 松田毅
5 5/27 「徳倫理と生命倫理学(1)」 茶谷直人
6 6/3 「徳倫理と生命倫理学(2)」 茶谷直人
7 6/10 「生殖技術をめぐる倫理的問題(1)」 中真生
8 6/17 「生殖技術をめぐる倫理的問題(2)」 中真生
9 6/24 「日本哲学への招待/京都学派における基軸概念-(1)——自覚と矛盾——」  嘉指信雄
10 7/2 「京都学派における基軸概念-(2)——身体と技術——」 嘉指信雄
11 7/8 「危機における連帯性 ―和辻哲郎・ポスト構造主義から考える人間関係の根源」 Anton Sevilla
12 7/15 「教育と心理療法における「我と汝」――西谷啓治・河合隼雄」 Anton Sevilla
13 7/22 「多文化社会における倫理――和辻哲郎・酒井直樹」Anton Sevilla
14 7/29 「科学技術時代における偶然性の問題:九鬼周造」松田毅

2013年度

日程 授業内容
1 4/9 導入「応用倫理学とは何だろうか?(なぜ応用倫理学は必要か?)」松田毅
■第1クール「科学技術の倫理学」
2 4/16 「科学技術の哲学と倫理―歴史と論点(1)」 嘉指信雄
3 4/23 「科学技術の哲学と倫理―歴史と論点(2)」 嘉指信雄
4 4/30 「中川保雄著『放射線被曝の歴史―アメリカ原爆開発から福島原発事故まで』を読み直す―実践的継承に向けて(1)」  中川慶子・井上保子(原発の危険性を考える宝塚の会)
5 5/7 「『放射線被曝の歴史』を読み直す―実践的継承に向けて(2)」 中川慶子・井上保子(原発の危険性を考える宝塚の会)
■第2クール「環境倫理学」
6 5/14 「環境倫理学の基本:原則と問題」 松田毅
7 5/21 「事例研究(1)湿地の開発」 松田毅
8 5/28 「事例研究(2)アスベストによる健康被害」 松田毅
9 6/4 「事例研究(3)適正技術と代替エネルギー」 松田毅
■第3クール「生命・医療倫理学」
10 6/11 「徳倫理と生命倫理学(その1)」 茶谷直人
11 6/18 「徳倫理と生命倫理学(その2)」 茶谷直人
12 6/25 「生殖技術をめぐる倫理的問題(1)」 中真生
13 7/2 「生殖技術をめぐる倫理的問題(2)」 中真生
14 7/9 「まとめとワークショップ」 松田毅

2012年度

日程 授業内容
1 10/2 「応用倫理学入門」松田毅
2 10/9 「インフォームド・コンセントと生命倫理学」茶谷直人
3 10/16 「遺伝子改良と優生学(1)」中澤務・関西大学
4 10/23 「遺伝子改良と優生学(2)」中澤務・関西大学
5 10/30 「生殖医療をめぐる倫理的問題」中真生
6 11/6 「環境倫理学の基本:原則と問題」松田毅
7 11/13 「環境リスク論――事例研究から」松田毅
8 11/20 「工学倫理入門:なぜ人工物は倫理の対象になるのか」中村征樹・大阪大学
9 11/27 「工学倫理実践編ーケーススタディからみえてくるもの (六本木ヒルズ回転ドアとか耐震偽装など)」成瀬尚志・長崎外国語大学
10 12/4 「予防原則と国際政治——劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンの現場から考える(1)」嘉指信雄
11 12/11 「予防原則と国際政治——劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンの現場から考える(2)」嘉指信雄
12 12/18 「放射線被曝問題を考える——ヒロシマ・チェルノブイリ・フクシマ(1)」振津かつみ医師
13 1/8 「放射線被曝問題を考える——ヒロシマ・チェルノブイリ・フクシマ(2)」振津かつみ医師
14 1/15 ワークショップ 松田毅

2011年度集中講義

日程・セッション 授業内容
1 1/23 環境倫理の現在 「アスベストリスク:NPO、国際協力そして大学」松田毅(哲学)
2 「放射能問題と市民社会の役割―劣化ウラン兵器禁止キャンペーンの現場から考える」嘉指信雄(哲学)
3 「原子力は何のため?」長谷川公一(東北大学)
4 質疑応答
5 1/24 フォーラム「3.11以後、持続可能な社会を考える:社会学と哲学の間」 「持続可能性と減災・復興」長谷川公一(東北大学)
6 長谷川講師を交えて、油井清光(社会学)、松田毅(哲学)の問題提起および討論
7
8 1/26 科学技術倫理の現在 特別講義(チリの地震をめぐる哲学的考察) カサハラ・ハビエル(コンセプシオン大学)
9 「製造物責任―工学倫理入門」中村征樹(大阪大学)
10 「大事故の防止・責任―工学倫理の社会学」中村征樹(大阪大学)
11 質疑応答
12 1/27 生命・医療倫理の現在 「生命倫理学におけるインフォームド・コンセントの理念」茶谷直人(哲学)
13 「生殖医療をめぐる倫理的問題」中真生(哲学)
14 「エンハンスメントの倫理的課題―身体改造の倫理」稲岡大志(哲学)
15 ワークショップおよびグループ討議

応用倫理学演習

2020年度前期

(※基本的に隔週、2コマ続きで実施。セメスター制で記載。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で開始時期が遅れ、105分授業が14回に当たる。)
コロナウイルス感染症に関わる公衆衛生倫理を取り上げた。オンラインによる、ワークショップ形式で授業を行い、神戸クロスロード研究会の浜尚美さんを講師に招き、コロナウイルス感染症を題材にしたカードゲーム『クロスロード』を試作した。

日程 授業内容
5/11  導入:アクションリサーチ型研究と「公衆衛生の倫理学」1
5/11  導入:アクションリサーチ型研究と「公衆衛生の倫理学」2
5/25  クロスロードの実演と討議(課題設定と事前学習)1
5/25  クロスロードの実演と討議(課題設定と事前学習)2
6/8  「公衆衛生の倫理学」について(各担当者の報告)1
6/8  「公衆衛生の倫理学」について(各担当者の報告)2
6/15  中間報告・まとめ(1コマ)
6/29  ゲスト・トーク(「どう作るか」)1 
6/29  ゲスト・トーク(「どう作るか」)2 
10  7/13  課題文作りと修正1 
11  7/13  課題文作りと修正2 
12  7/27  実演とレフレクション1 
13  7/27  実演とレフレクション2 
14 8/3 報告会(1コマ)

2019年度前期

福島原発事故とパリ協定が象徴する気候変動を前提に、次世代エネルギーの倫理を取り上げた。ワークショップ形式で授業を行い、神戸市灘区の石炭火力発電所をめぐる訴訟の原告を講師に招いたほか、宝塚市の市民太陽光発電所を見学し、 関係者からお話をうかがう機会ももった。

日程 授業内容
4/8  導入:担当教員による授業内容の説明、グループ分け
4/22  ワークショップ(1):グループ作りと相互理解(大学院生の問題提起) 
4/22  ワークショップ(2):課題の再確認・グループでの問題設定 
5/13  ワークショップ(1):前回の課題について、結果の紹介と質疑 
5/13  ワークショップ(2):グループでの課題決定、報告 
5/27  第1Qの振り返り:目標・課題の再確認、個人の中間報告(Q&A) 
5/27  グループワーク : 第2Qの課題共有と調査のための予備討論 
6/10  未実施の大学院生の中間報告(Q&A) 
6/10  灘区の石炭火力発電所建設問題:原告との対話と質疑応答
10  6/17  ワークショップ(1):前回のレフレクション 
11  6/17  ワークショップ(2):宝塚すみれ発電見学事前学習 
12  7/1  宝塚すみれ発電見学(宝塚市役所地域エネルギー課荒木さん協力) 
13  7/1  同上(NPO 法人新エネルギーをすすめる宝塚の会田中代表理事協力) 
14  7/8  ワークショップ:前回のレフレクションと最終報告準備
15  7/22  最終報告会(第1グループ) 1名15分で実施 
16 7/22 最終報告会(第2グループ)

2018年度以前の内容を表示

2018年度集中講義

環境NPO 実践論(経済学部)と合同でワークショップ形式の授業を行った。福島の原子力発電所の深刻な事故を受けて、国民の意見が大きく割れている我が国の次世代エネルギーの問題を取り上げた。この問題に詳しい国(環境省と資源エネルギー庁)の担当者と市民を対象としたワークショップの手法に習熟しているNPO の専門家を講師として招へいし、参加者への情報提供と円滑な運営に努めた。最終的に30 名ほどが、4日間最後まで参加した。以下は、詳細なプログラムの簡略版として理解いただきたい。

日程 授業内容
1 8/9 全体オリエンテーション
2 8/9 地球温暖化政策の現状と課題、気候変動問題、エネルギー基本計画講義
3 8/9 グループ作業「質問づくり」と専門家とのQ&Aセッション
4 8/10 講義:未来社会像と視点
5 8/10 アンケートの実施と類似価値観グループの編成
6 8/10 グループ討議:未来社会におけるエネルギー選択
7 8/10 エネルギー・シミュレーションの実施結果の振返りなど
8 8/11 グループ討議(類似価値観)と異価値観グループの編成
9 8/11 環境倫理に関する講義(松田毅)
10 8/11 グループ討議(異価値観グループ)
11 8/11 最終発表(グループ代表による)と講評
12 8/12 個人による熟慮 プレゼン準備
13 8/12 グループ討議 
14 8/12 個人による2050年のエネルギー選択のとりまとめ
15 8/12 個人発表と全体講評

2017年度

環境NPO 実践論(経済学部)と合同でワークショップ形式の授業を行った。福島の原子力発電所の深刻な事故を受けて、国民の意見が大きく割れている我が国の次世代エネルギーの問題を取り上げた。この問題に詳しい専門家2 名と市民を対象としたこの種の問題に関するワークショップの手法に習熟しているNPO の専門家1 名を外部講師として招へいし、参加者への情報提供と円滑な運営に努めた。最終的に23 名が、4日間最後まで参加した。

日程 授業内容
1 8/17 全体オリエンテーション
2 8/17 エネルギー問題に関する講義(政策、特徴、気候変動)
3 8/17 グループ作業「質問づくり」と専門家とのQ&Aセッション
4 8/18 講義:未来社会像と視点
5 8/18 アンケートの実施と類似価値観グループの編成
6 8/18 グループ討議:未来社会におけるエネルギー選択
7 8/18 エネルギー・シミュレーションの実施結果の振返りなど
8 9/6 グループ討議(類似価値観)と異価値観グループの編成
9 9/6 グループ討議(異価値観グループ)
10 9/6 グループ討議(異価値観グループ)(最終)
11 9/6 発表(グループ代表による)と講評
12 9/7 個人による熟慮 プレゼン準備
13 9/7 グループ討議 
14 9/7 個人による2050年のエネルギー選択のとりまとめ
15 9/7 個人発表と全体講評

2016年度後期 集中講義

環境NPO実践論(経済学部)と合同でワークショップ形式の授業を行った。授業の目的は、学生が実社会でしばしば問題となる社会的に鋭く意見が対立し、正解が見いだしにくい問題に関して、主体的な情報収集、意見の異なる他者の意見の傾聴、討議を通じてより深く考察し、自分の意見を持てるようになる事である。具体的なテーマとしては、福島の原子力発電所の深刻な事故を受けて、国民の意見が大きく割れている我が国の次世代エネルギーの問題を取り上げた。この問題に詳しい専門家2名と市民を対象としたこの種の問題に関するワークショップの手法に習熟しているNPOの専門家1名を外部講師として招へいし、参加者への情報提供と円滑な運営に努めた。最終的に50名ほどが、4日間(土日)最後まで参加した。

日程 授業内容
1 10/15 オリエンテーション
2 10/15 グループ分け
3 10/15 アイスブレーキング
4 10/16 エネルギー問題の専門家からの情報提供 (環境ジャーナリスト 小澤祥司)
5 10/16 エネルギー問題の専門家からの情報提供 (電力研究所 内山洋司)
6 10/16 グループディスカッション
7 10/16 二人の専門家と質疑応答、グループ討論
8 10/29 前半の振り返り
9 10/29 対戦型討議グループディスカッションの準備
10 10/29 対戦型討議(前半2ラウンド)
11 10/29 対戦型討議(後半2ラウンド)
12 10/30 最終発表準備(30年後のエネルギー選択)
13 10/30 発表・相互評価・コメントカード記入 
14 10/30 振り返り(学生・教員コメント)
15 10/30 アンケート記入など

2015年度前期月曜4限

学内の「東北大学等との連携による震災復興支援・災害科学研究推進活動サポート経費」により、震災時に生きるアスベスト曝露に関するリスク・コミュニケーションの啓発ブックレット等を用いた活動を企画・実施した。特に、2015年が阪神淡路大震災から20年、アスベストの社会的報道から10年を迎えることを踏まえ、プロジェクト型演習を行います。震災時のアスベストリスクを例に、想像力を働かせ、問題を社会にいかに伝え、表現するかを考え、実践する授業を行います。いわゆる「クロスロード」の作成に取り組んだ。

日程 授業内容
1 4/13 導入1
2 4/20 導入2
3 4/27 クロスロード試行
4 5/11 事後学習(クロスロード、人と防災未来センター見学のふりかえり)
5 5/18 事後学習:意思決定ゲームの理解を深める(ブックレット持参:「ジレンマ」を考える))
6 5/25 事前学習(アスベスト被害について知る)
7 6/1 中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会尼崎支部訪問
8 6/8 事後学習 リフレクション1
9 6/15 リフレクション2・「震災とアスベスト」のジレンマを掘り下げる
10 6/22 クロスロード「震災とアスベスト」版の作成へ
11 6/29 クロスロード「震災とアスベスト」版試行と選出
12 7/6 クロスロード研究会代表浜さんとのコラボ
13 7/13 クロスロード「震災とアスベスト」版の暫定版制作と事後学習
14 7/23 暫定版完成と学期全体のリフレクション1
15 7/27 学期全体のリフレクション2

2014年度前期月曜4時限

学内の「東北大学等との連携による震災復興支援・災害科学研究推進活動サポート経費」により、震災時に生じるアスベスト曝露に関するリスク・コミュニケーションの啓発ブックレット等を用いた活動を企画・実施した。阪神大震災の後、倒壊した建物のがれき処理により、アスベスト曝露が原因の中皮腫を発症し、労災認定を受けた事例が近年報告されており、東日本大震災後も、被災地のアスベスト飛散の状況を把握し、対策を取ることが重要になる。この授業では、地元病院、行政、住民と協力して、調査・啓発を行っているNPOの活動に学生・大学院生とともに参加することで、この問題解決に貢献することを目指した。

日程 授業内容
1 4/14 導入
2 4/21 事前学習1:マンガを用いた理解について
3 4/28 事前学習2: アスベスト問題について
4 5/12 アクション・リサーチ:「中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会」

 

尼崎支部訪問
5 5/26 事後学習(震災時のアスベストリスク)
6 6/2 事前学習(他のアクション・リサーチの検討)
7 6/9 アクション・リサーチ:中皮腫患者の家族へのインタビュー
8 6/16 課題整理
9 6/23 6/9のインタビューを振り返る
10 6/30 ブックレットによるリスク・コミュニケーションに関するアンケートの結果分析
11 7/7 アンケート結果の確認とリスク・コミュニケーション活動の計画作成
12 7/14 盛岡でのリスク・コミュニケーション活動の内要検討
13 7/28 グループワークの報告会と総括議論
14 8/1 盛岡での企画展の準備 (発達科学部・経済学部・農学部との合同発表会も行った)

2013年度前期月曜4時限

学内の「東北大学等との連携による震災復興支援・災害科学研究推進活動サポート経費」により、震災発生時のアスベスト暴露に関する啓発マンガブックレットの制作をおこなった。阪神大震災後、倒壊した建物のがれき処理により、アスベスト曝露が原因の中皮腫を発症し、労災認定を受けた事例が近年、複数報告されている。東日本大震災後も、被災地のアスベスト飛散の状況を把握し、対策を講じることが重要であるという観点から、震災時のアスベストリスク対策に関する啓発のために、京都精華大学マンガ研究科と合同で、マンガブックレットの制作に取り組んだ。

日程 授業内容
1 4/8 ガイダンス・グループ分け
2 4/15 アスベストマンガ批評
3 4/22 事前学習1:アスベスト問題について
4 5/13 事前学習2:中部剛氏(神戸新聞)によるレクチャー(阪神大震災の状況、取材方法)
5 5/20 アクション・リサーチ:「中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会」尼崎支部訪問
6 5/27 事後学習:尼崎におけるアスベスト被害の理解
7 6/3 事前学習:阪神大震災の概要と被害
8 6/10 アクション・リサーチ:自治体職員および西山和宏氏(NPO法人ひょうご労働安全衛生センター)へのインタビュー
9 6/17 事後学習:阪神大震災における健康被害の問題
10 6/24 事前学習:東日本大震災における被害と現状の理解
11 6/29 アクション・リサーチ:アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会に参加
12 7/1 マンガプロット制作
13 7/8 事前学習:石巻調査準備
14 7/22 事前学習:石巻調査準備(ESD活動合同発表会)
15 8/2~4 東北調査の実地

2012年度前期月曜4時限

学内の「東北大学等との連携による震災復興支援・災害科学研究推進活動サポート経費」により、住民参加による被災地のアスベスト飛散調査をNPO団体の協力のもとで実施した。この問題は、阪神大震災後、倒壊した建物のがれき処理により、アスベスト曝露が原因の中皮腫を発症し、労災認定を受けた事例が近年報告されていることから、東日本大震災後も、被災地のアスベスト飛散の状況を把握し、対策を取ることの重要性を踏まえ、地元病院、行政、住民と協力して、調査・啓発を行っているNPOの活動に学生・大学院生とともに参加することで、この問題解決に貢献することを目指すものであった。

日程 授業内容
1 4/16 ガイダンス・グループ分け
2 4/23 事前学習1:アスベスト問題について
3 5/7 事前学習2: アスベスト問題について
4 5/14 アクションリサーチ:「中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会」尼崎支部訪問
5 5/21 事後学習
6 5/28 事前学習(震災とアスベスト1)
7 6/4 事前学習(インタビューの方法)
8 6/11 震災時アスベスト曝露による中皮腫患者へのインタビュー(芦屋で実施)
9 6/18 事前学習(石巻の震災被害の確認)
10 6/23,24 石巻市での調査実施
11 6/30 アクションリサーチ(アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会)
12 7/2 事後学習 (石巻市調査について)
13 7/9 記録の整理と発表準備
14 7/23 グループワークの報告会と総括議論 (発達科学部・経済学部・農学部との合同発表会も行った)

2011年度前期月曜4時限

本演習では、アスベストマンガプロジェクトの継続活動と地元神戸でのアクションリサーチ(「ひょうごの患者と家族の会」の方との交流)を通じて、アスベストによる健康被害の問題を起点に環境と社会問題について「質的研究」の観点から考え、研究した。演習の成果として7月11日に、各グループがそれぞれ行ったインタビューを解釈し発表した。

日程 授業内容
1 4/11 ガイダンス・グループ分け
2 4/18 事前学習:アスベスト問題について
3 4/25 アクションリサーチ:当事者性とNPO活動を知る(ひょうご労働安全衛生センター訪問)
4 5/2 事後学習:NPO活動と市民社会
5 5/9 事前学習:当事者性について考える
6 5/16 アクションリサーチ:「ひょうごの患者と家族の会」との交流会
7 5/30 事後学習:事例研究とインタビューについて
8 6/6 事前学習:インタビュー・リハーサル
9 6/13 アクションリサーチ:「患者と家族の会」の方に各グループでインタビューを実施
10 6/20 事後学習:記録をどうまとめ、解釈するか
11 6/25 アクションリサーチ:アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会
12 6/26 フォーラム「アスベスト被害の深層を問う集い――調査研究・伝達方法・国際協力」
13 7/4 記録の整理と発表準備
14 7/11 グループワークの報告会と総括議論
15 7/27 5限、発達科学部・経済学部・農学部との合同発表会

2010年度前期月曜4時限

この演習では、京都精華大学マンガ学部と共同で、アスベスト被害を伝えるマンガを作ることを目標に置き、その準備作業を行った。具体的には、講義でアスベスト問題について学習し、アクションリサーチとしてアスベスト問題の当事者から直接お話を伺ったりした。その過程で、アスベスト関連資料の整理を行い、それに基づいてストーリープロットを大まかながら構想した。演習の成果として学生が作成したレポートは、マンガ作成のための資料として活用されることになった。演習終了後は希望者を募り、ストーリープロットを完成させた。

日程 授業内容
1 4/12 ガイダンス
2 4/19 事前共同学習「クボタ事件」「ストーリー化の問題」
3 4/26 現地訪問「尼崎 患者と家族の会」
4 5/10 現地訪問の事後学習
5 5/17 事前共同学習 「フランスのマンガの事例と神戸の問題」
6 5/24 共同アクションリサーチ「神戸市の場合」
7 5/31 アクションリサーチ 事後学習
8 6/7 ・共同中間総括と事前学習
第36回倫理創成研究会「トラウマを語ること/語らないことと、支援者の役割」(宮地尚子・一橋大学教授)
9 6/14 事前共同学習「泉南事例」
10 6/19 共同アクションリサーチ「泉南現地調査」
11 6/26
6/27
共同アクションリサーチ「アスベスト被害の救済と根絶を目指す尼崎集会参加」
12 7/5 ・事後学習
総括議論「ストーリーを作る」
13 7/12 京都精華大学との共同総括議論「ストーリーを作る」
14 7/28 三学部合同発表会参加

2009年度前期月曜4時限

本授業では、アスベストと水俣病の公害被害と病院を現場としたアクション・リサーチを行った。学生が、尼崎市の「中皮腫、アスベスト疾患、患者と家族の会」、神戸市のNPO 、水俣病関西訴訟団、熊本学園大学水俣学研究センター、行政関係者などを招へい・訪問し、直接インタビューや研究発表会、意見交換を行った。またアクション・リサーチの前後に事前学習と事後学習を取り入れることで問題の理解を深め、人文学的考察を行い、発達科学部、経済学部との合同発表会および1月12日の環境人文学シンポジウム「環境人文学(ESD)の可能性 -- 現代GPの総括と今後に向けて --」においても発表を行った。

日程 授業内容
1 4/13 ガイダンス 手法とトピックの提示・班分け・フィールド紹介
2 4/20 アスベスト事前学習
3 4/27 A・R:アスベスト被害について(患者と家族の会 代表 中村實寛氏)
4 5/11 アスベスト事前学習
5 5/18 A・R:クボタ旧神崎工場周辺と尼崎、患者と家族の会訪問(インフルエンザの影響により中止)
6 6/8 A・R:アスベスト測定の方法について(環境監視研究所 中地重晴氏)
7 6/15 水俣事前学習と班分け(水俣班と合同発表会班)
グループ討議
8 6/22 グループワークⅠ
9 6/27 A・R:「アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会」への参加(尼崎・小田公民館)
10 6/29 グループワークⅡ
11 7/6 A・R:関西水俣病訴訟原告の方への聞き取り調査
(大阪・中之島公会堂)
12 7/13 合同発表会の予行とグループワークⅢ
→7月16日3学部合同発表会参加
13 8/1~8/3 水俣調査および熊本学園大学水俣学センターでのコロキアム開催(熊本学園大学社会福祉学研究科大学院生と合同)
14
15

2009年度後期水曜3〜4時限(隔週)

本演習では、環境保全について、開発や地域社会、住民運動に注目しながら、人文学的視点からアクション・リサーチ(以下AR)の手法を用いてアプローチすることを目的とした。具体的には、西宮市にある甲子園浜の干潟をフィールドとして、「NPO法人・海浜の自然環境を守る会(西宮市自然環境センター内)」との連携や他大学の講師を招へいし、環境保全と住民運動の歴史について理解を深め、地域社会での実際の活動に即したARを行った。甲子園浜干潟は、都市空間に位置し、都市開発と身近な自然保護をめぐる社会運動の優れた歴史を有しており、環境保全教育のフィールドとして貴重な場を提供し、市民の息の長い活動もあり、大規模開発の中、阪神地区に残された貴重な海浜の自然の保護活動に学生が参加し、問題を感じ取り、各自の専門の観点から、具体的に持続可能な地域社会を構想していくことを目標とした。

日程 授業内容
1 10/14 ガイダンス:干潟を考える
2 10/28 事前学習①:環境問題・住民運動を考える
(環境社会学の視点、地理学の視点)
3
4 11/11 事前学習②:甲子園浜干潟をめぐる問題について討論・質問事項の整理
5
6 11/25 A・R:甲子園浜干潟をめぐる住民運動(西宮・甲子園浜:NPO海浜の自然環境を守る会)
7
8 12/3 浜甲子園地域の自然環境と歴史について
(神戸学院大学 矢嶋巌先生)
9
10 12/16 事後学習:聞き取りのまとめとミニシンポジウム
(1/12)にむけての準備
11
12 1/12 文学部ESDミニシンポジウム「環境人文学(ESD)の可能性 −− 現代GPの総括と今後に向けて −−」の運営・発表
13
14 1/27 環境保全と地域社会について
(甲南大学・非 相澤亮太郎先生)
15
❇︎ 2/10 海浜の自然環境を守る会主催の甲子園浜野鳥観察会に参加︎

2008年度前期月曜4時限

本演習では、阪神地区の公害被害と病院を現場としたアクション・リサーチを行った。学生が、大阪市西淀川の大気汚染によるぜんそく患者の「あおぞら財団」、尼崎市の「中皮腫、アスベスト疾患、患者と家族の会」、神戸市のNPO、行政関係者、甲南病院などを訪問し、直接にインタビューを行った。またアクション・リサーチの前後に事前学習と事後学習として、KJ法を用いて人文学的考察を行い問題の理解を深めた。最終回では、発達科学部および経済学部の学生と合同発表会を行い、議論する機会をもった。

日程 授業内容
1 4/28 あおぞら財団
2 5/26 尼崎患者家族の会
3 6/12 震災時解体作業従事者からの聞き取り
4 7/3 甲南病院
5 7/7 長田区ゴム工場、尼崎市役所健康福祉局保健部の方からの聞き取り
6 7/10 甲南病院

2008年度後期水曜3〜4時限

本演習では、ハザードマップ作りをテーマにして、学生がアクション・リサーチの手法で「持続可能な社会」について大学周辺地域から学んだ。灘区六甲町周辺で震災後の地域復興に関するフィールドワークを実施し、UNCRD(国連地域開発センター:神戸市中央区)といった専門機関とも連携して、アクション・リサーチの手法について学んだ。

日程 授業内容
1 10/15 国連地域開発センターUNCRD 神戸市灘区
2 12/3 風の家 灘区六甲町2丁目自治会 神戸市灘区
3 12/22 神戸市灘区六甲町周辺フィールドワーク
4 1/14 神戸市灘区六甲町周辺フィールドワーク

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