(平成13年)


「カラヴァッジョ 
光と影の巨匠−バロック絵画の先駆者たち
2001年9月29日(土)−12月16日(日)
東京都庭園美術館


カラヴァッジョは1571年に誕生したイタリアの画家です。カラヴァッジョの特徴である、
画面の細部まで徹底的に追及したリアリズムと、光と影とを劇的に使った明暗法(キ
アロスクーロ)とは、伝統や慣習にとらわれない新しい絵画の創出へとつながりました。
人々に困惑と同時に感銘をも与えたカラヴァッジョの斬新な画風はカトリック教会や、
やがてパトロンとなった枢機卿らに受け入れられ、彼は一躍その存在をローマに知ら
しめることとなりました。本展では、カラヴァッジョの代表作《果物かごを持つ少年》ほか、
日本初公開となるカラヴァッジョとその追随者達の作品38点により、バロック絵画誕生
の頃が紹介致されます。

※当研究室教官・宮下規久朗助教授カタログ監修




「国宝 寝覚物語絵巻
  文芸と仏教信仰が織りなす美」

2001年10月13日(土)−11月11日(日)
大和文華館

寝覚物語絵巻の他、源氏物語絵巻や平家納経などの国宝9件、
葉月物語絵巻や伊勢物語絵巻、狭衣物語絵巻、石山寺縁起絵巻などの
重要文化財23件を含む合計85件が展示され、充実した内容となっております。
会期中に展示替えがありますのでご注意下さい。


第53回 正倉院展」

2001年10月27日(土)
     −11月12日(月)
奈良国立博物館

古都奈良の秋を彩る正倉院展が今年も開催されます。
今年の出陳宝物は、総数75件。このうち22件の宝物
が今回初公開のものです。表題写真の「紫檀木画挾軾」
をはじめ世界的に貴重な宝物が数多く展示されます。東
西文化交流の歴史を物語る品々、そして奈良時代の社
会を知る上で貴重な文書などを通して日本文化の粋に
触れてみませんか。











[日本初公開]華麗なる18世紀イタリア

ヴェネツィア絵画展

≪会期≫2001年6月2日〜7月29日
≪会場≫京都市美術館


※当研究室教官、宮下規久朗助教授の講演会
 が下記の通り行われます。是非ご来場下さい。


「ティエポロ芸術の魅力」

日時:7月7日 午後2時〜3時30分
会場:京都市美術館講演室

18世紀ヴェネツィア絵画は1797年ナポレオンがやってくるまで1000年間
も続いたヴェネツィア共和国最後の世紀に華開きました。近年その絵画の魅
力と意義が注目されています。この展覧会は「日本におけるイタリア年」を記
念して行われるもので、18世紀ヴェネツィア絵画が日本で本格的に紹介され
るのは初めてのことです。18世紀ヨーロッパ文化の精華、ヴェネツィアの栄華
を彩る「現実」と「幻想」の絵画をお楽しみ下さい。



菅原道真 没後1100年
天神さまの美術 

≪開催予定≫
7月10日(火)〜8月26日(日)
東京国立博物館
9月13日(木)〜10月25日(木)
福岡市博物館
11月2日(金)〜12月9日(日)
大阪市立美術館


来る平成14年は道真公がなくなってから1100年目を迎えます。これを機に
天神信仰にゆかりの名品や各地の天満宮の宝物を一堂にする展覧会です。
この展覧会では1,道真公の遺品 2,天神演技の諸相 3,天神の姿 4,天
満宮の遺宝 5,祭礼と芸能という5つのテーマで天神信仰が紹介されます。
道真公は古くから書道の神、芸能の神、学問の神として日本文化の多方面に
影響を及ぼし、親しまれてきた存在です。天神様を知らない人はいないでしょう
が、その関連美術をゆっくり目にする機会を持った人はそう多くはないのではな
いでしょうか。菅原道真公にかかわる天神信仰の美を実際に目にする絶好の機
会である展覧会といえます。



世界四大文明展
中国文明展 
〜高松塚を凌ぐ壁画、世界初公開。〜

会期:4月12日(木)〜6月17日(日)
会場:広島市美術館 TEL082-221-6246

今回のおすすめ展覧会情報は、広島市美術館でまもなく開催さ
れる「中国文明展」です。中国文明といえば兵馬俑や彩陶など、
非常に私たちにも親しみ深いものが数多くありますが、この展覧
会では中国文明に於ける美術の粋を日本国内にいながら見学す
ることが出来ます。日本古代美術との関連性という視点からも是
非訪れていただきたい展覧会です。


過去のおすすめ展覧会情報